「日中すれば昃き、月盈つれば食く」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
日中すれば昃き、月盈つれば食く
【読み方】
ひちゅうすればすなわちかたむき、つきみつればすなわちかく
【意味】
栄枯盛衰は世の習いで、栄えたものは衰えるものだということ。
でも、それが自然の摂理やから、悲観するんじゃなくて、その流れを受け入れて上手く生きていくことが大事やってことやな。栄える時もあれば、衰える時もある。それが世の中の習いってわけや。
【出典】
「易経」
【語源由来】
太陽は中天まで上ると、あとは次第に西に傾いていき、月は満月になると、あとはだんだん欠けていくことから。
「日中すれば昃き、月盈つれば食く」の解説
「日中すれば昃き、月盈つれば食く」というのは、「易経」の豊卦彖伝に出てくる言葉で、自然界の法則や世の中の栄枯盛衰を象徴的に表しているんだ。
この言葉の意味するところは、太陽が天の真ん中(昼頂点)に達すると、そこからは西に傾きはじめて沈んでいくし、月が満月になると、そこからは少しずつ欠けていく、という自然の法則を指しているんだよ。これを人の世の栄えたり衰えたりする様子にたとえているんだね。
つまり、「日中すれば昃き、月盈つれば食く」は、どんなに頂点に達したとしても、そこから衰えはじめるのが自然の摂理であり、それは人間社会においても同じだと教えてくれているんだ。企業が大成功を収めたり、個人が大きな名声を得たりしても、それがずっと続くわけではないってこと。時間が経つにつれて、新しい挑戦や変化に直面し、時には衰えることもあるという現実を受け入れ、準備することの大切さを伝えているんだよ。
だから、この言葉は、人生の栄枯盛衰を自然の法則として受け入れ、その上でどう生きるかを考えるきっかけを与えてくれるんだね。いつも上向きだけではなく、下がる時もある。それを知っておくことで、より賢く、強く生きることができるんだよ。
「日中すれば昃き、月盈つれば食く」の使い方
「日中すれば昃き、月盈つれば食く」の例文
- 成功の頂点に立った起業家も、日中すれば昃き、月盈つれば食くの教えを忘れず次なる挑戦に備えていた。
- 世界チャンピオンに輝いた瞬間、彼女は日中すれば昃き、月盈つれば食くを胸に刻み、驕ることなく練習を重ね続けた。
- 株で大きな利益を得た投資家も、日中すれば昃き、月盈つれば食くの理を理解し、市場の変動に備えて慎重な運用を心掛けていた。
- 文学界の新星として華々しくデビューしたが、日中すれば昃き、月盈つれば食くを忘れ、次第にその光は褪せていった。
- 社会的な地位が上がるにつれて、彼は日中すれば昃き、月盈つれば食くの言葉を思い返し、謙虚さを忘れないように努めた。