「秀でて実らず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
秀でて実らず
【読み方】
ひいでてみのらず
【意味】
学びの途中でやめたり、早逝して大成せずに終わることのたとえ。
この言葉は、才能ある人がその才能を十分に発揮できなかったことの残念さを伝えてるんやな。
【出典】
「論語」
【語源由来】
せっかく穂が出たのに、実を結ばない意から。
「秀でて実らず」の解説
「秀でて実らず」という言葉は、『論語』に由来する表現で、物事や学問が途中で中断されたり、才能があるにも関わらず早逝などで大成しないことを意味しているんだ。この言葉は、植物が成長して穂を出すものの、最終的には実をつけない様子から来ているんだね。
この比喩は、才能や可能性があるものの、それが十分に発揮されずに終わってしまう状況を表しているんだ。例えば、学問や技術などで非常に優れた能力を持っているにもかかわらず、さまざまな理由でその才能が完全に開花する前に途絶えてしまう人のことを指して使われることがあるよ。
『論語』は中国の儒家思想を代表する書物で、孔子とその弟子たちの言行を記録したもの。この言葉を通じて、才能があってもそれを実らせるためには、努力や適切な環境、そして時には運も必要であるという教えを伝えているんだね。
「秀でて実らず」の使い方
「秀でて実らず」の例文
- 秀でて実らざる人が、来世で報われることを祈る。
- 健太くんは勉強しないという。秀でて実らず死ぬなら、思い切り遊んで人生を終えたいんだそうだ。
- 秀でて実らず成果を残せなくても、努力した証は残る。
- 才能あふれるともこちゃんだったが、秀でて実らず残念な結果となった。
- 生きていればノーベル賞も夢じゃなかっただろうに。秀でて実らずこの世を去るとは。