「百様を知って一様を知らず」の意味
【ことわざ】
百様を知って一様を知らず
【読み方】
ひゃくようをしっていちようをしらず
【意味】
幅広い知識があるが浅い知識ばかりで、深い知識が一つもないということ。また、肝心なことを知らないということ。
いくら雑学や表面的なことをいっぱい知ってても、本質的なことがわかってなかったら、それはちょっと…ってことやな。結局のところ、大事なのは、たくさん知ってるかどうかじゃなくて、どれだけその知識を深く理解してるかってことやね。
「百様を知って一様を知らず」の解説
「百様を知って一様を知らず」という言葉は、たくさんのことを知っているように見えて、実は本当に大切な一つのことを知らないっていう意味があるんだ。これは、いろんな知識があっても、それが表面的で、本質的な理解が足りないことを指摘しているんだよ。
たとえば、いろいろな本を読んだり、いろんな話を聞いたりして、たくさんの事実を知っている人がいるとするね。でも、その人が、その知識をどう使っていいかわからなかったり、人として本当に大切な心の持ち方を理解していなかったりすることがある。そういう時、その人は「百様を知って一様を知らず」の状態にあると言えるんだ。
この言葉は、知識をたくさん持つことも大切だけど、それよりももっと大切なことがあるって教えてくれているんだよ。たとえば、思いやりや、正直さ、勇気といった、人としての本質的な価値を理解することが、どんなにたくさんの事実を知っているよりも重要だってこと。だから、勉強をする時も、ただ事実を覚えるだけじゃなくて、その知識がどういう意味を持つのか、どう生きる上で役立つのかを考えながら学ぶことが大切なんだね。
「百様を知って一様を知らず」の使い方
「百様を知って一様を知らず」の例文
- 彼は世界中の歴史について豊富な知識を持っているが、自分の国の歴史に関しては百様を知って一様を知らずだ。
- 多くの言語を学び、異文化にも詳しい彼女だが、最も身近な人々の気持ちを理解することができないのは、まさに百様を知って一様を知らずの典型だ。
- 大学で数多くの専門科目を勉強したが、社会に出てから必要な実践的なスキルがないことに気づき、百様を知って一様を知らずという言葉が身にしみた。
- 彼はテクノロジーの最新動向について常に情報を追いかけているが、それがどのように人々の生活を良くするのかという観点には無頓着で、百様を知って一様を知らずと言える。
- 著名な評論家である彼は、様々なジャンルの映画について深い知識を持っているが、自分が本当に何を伝えたいのかについては混乱しているようだ。これこそ百様を知って一様を知らずの状態ではないだろうか。
これは、広く浅い知識ではなく、深く本質的な理解が重要であることを示唆しているんだね。博識であっても、肝心なことを見落としていると、その知識はあまり価値がないという警鐘を鳴らしている言葉なんだ。