【ことわざ】
百里を行く者は九十里を半ばとす
「百里を行く者は九十を半ばとす」ともいう。
【読み方】
ひゃくりをゆくものはくじゅうりをなかばとす
【意味】
百里の行程を旅する時は最後になるほど苦しいので、九十里で半分と考えるくらいにしないと無事に到達できない。同じように、何事をするにも、残り少しのところで気を引き締めないと失敗するという戒め。
【語源・由来】
「戦国策」秦策・武王から。「詩に云わく、百里を行く者は、九十を半ばとす、と。此れ末路の難きを言うなり。」
【類義語】
百里の道は九十里が半ば。
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「百里を行く者は九十里を半ばとす」の使い方
この宿題、ものすごくたくさんあったけれども、ようやく終わりが見えてきたよ。そろそろ休憩してもいいかな?
百里を行く者は九十里を半ばとすという言葉があるじゃない。ここで油断したら、もう、その宿題をする気が無くなって遊んでしまうと思うわ。一気にやってしまいましょう。
ええー。五分だけでも休ませてよ。
そうね。じゃあ、トイレ休憩で五分だけ休んでも良いわ。それ以上はだめよ。
「百里を行く者は九十里を半ばとす」の例文
- 百里を行く者は九十里を半ばとすという言葉があるが、九キロまで走ってゴールが視界に入ってきた時に、もうすぐゴールだと思ってしまい、どっと疲れが出て失速してしまった。
- 「監督、今日の一勝で優勝が見えてきましたね。」「いや、明日の試合が重要だ。百里を行く者は九十里を半ばとすというからね。」
- 百里を行く者は九十里を半ばとすというように、遠足は家に帰るまでが遠足なんですよと先生に言われたのに、帰宅途中に浮かれて、事故にあってしまった。
- 百里を行く者は九十里を半ばとすというけれど、もう少しで企画書が仕上がるというところで油断して背伸びをしたら、珈琲をこぼしてしまい、書き直しになってしまった。
- もう少しで、目標の体重まで減量できるというところで、最後のラストスパートをかけるために自分にご褒美をあげようと油断して食べたら、元の木阿弥になってしまったので、百里を行く者は九十里を半ばとすだと思った。
- 百里を行く者は九十里を半ばとすというが、あと少しで完成しそうだったので、ここは、あと半分のつもりで気を引き締めなおして頑張ろうと思い、最後までやり切ったのだった。