『唐詩紀事』は、中国の唐代の詩人やその詩、関連するエピソード、小伝、評論などを集めた書物です。
宋の計有功によって編集され、全81巻から成り立っています。
この書には、合計で1150人もの詩人が取り上げられています。収録された記事や情報は非常に広範囲にわたり、『唐詩紀事』を通じて多くの詩人やその作品が後の世代へ伝えられました。
そのため、唐詩の研究においては非常に価値のある資料と認識されています。
また、元の辛文房が編集した唐代詩人の伝記『唐才子伝』も、『唐詩紀事』から多くの情報を引用していると言われています。
最も古いテキスト版は、南宋の王禧によるもの(1224年)で、明の時代には洪楩や張子立による版も出版されました。