「船を沈め釜を破る」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
船を沈め釜を破る
「釜を破り船を沈む」ともいう。
【読み方】
ふねをしずめかまをやぶる
【意味】
決死の覚悟で事に当たること。生きて帰らない決意を示すこと。
なるほどなぁ、それはもう後戻りできへんってことやな!船を沈めて、もう逃げ道をなくすって。これは、もう引き返せないぐらいの決意をして、最後までやり抜くって決めたときに使う言葉やな。
何があっても後戻りせずに、目の前の困難に立ち向かう覚悟があることを示してるわけや。これ、めっちゃ強い決心が必要な時に使う言葉やね。
【出典】
「史記」
【故事】
中国秦の末、楚の項羽が兵を率いて黄河を渡った時、船を沈め釜を壊し宿舎を焼いて生還の意志がないことを全軍に示して士気を鼓舞し、決戦の末勝利した。
【類義語】
・糧を捨てて船を沈む
・船を焼く
・背水の陣
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「船を沈め釜を破る」の解説
カンタン!解説
「船を沈め釜を破る」ということわざはね、自分が何か大事なことをするときに、後戻りできないようにして、全力でそのことに挑むって意味があるんだよ。
この言葉の由来は、昔の戦いの話から来ているんだ。戦いに出るとき、戦士たちは戻る道を断つために、食事を作るための釜を壊したり、逃げ帰るための船をわざと沈めたりしたんだよ。これは、「生きて帰るつもりはないから、絶対に勝つしかないんだ!」っていう決意を示すためだったんだね。
だから、このことわざを使うときは、何かを成功させるために、自分に逃げ道を作らずに、最後まで頑張るって決めた時に使う言葉なんだよ。
「船を沈め釜を破る」の使い方
ねえ、もうすぐ試験だけど、勉強はどう?
うん、今回は本気で頑張るよ。船を沈め釜を破るって決めたから。この試験に全てを賭けるんだ。
後戻りできない覚悟を決めるってこと?
試験に全力を尽くすために、遊びもゲームも一切やめて勉強に集中するよ。
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「船を沈め釜を破る」の例文
- 彼は起業する決意を固め、全財産を投じた。まさに船を沈め釜を破る覚悟だ。
- 新製品の開発にあたり、社長は船を沈め釜を破る覚悟で、市場調査も飛ばして製造ラインの設立を決定した。
- 大学受験に臨む娘は、アルバイトも辞めて勉強に集中すると言い、その船を沈め釜を破る態度に親は感心した。
- あのチームはプレイオフに臨むにあたって、船を沈め釜を破る戦略を採用し、主力選手を休ませずフルで起用した。
- 彼女は海外移住を決め、船を沈め釜を破るつもりで、国内の資産をすべて手放した。
具体的には、船を沈めて退路を断つことや、釜(食事を作るための道具)を破って生活の手段を自ら奪うことから、どんな困難や危険があっても前進し続けるという覚悟を意味しているよ。