「針を倉に積む」の意味(語源由来)
【ことわざ】
針を倉に積む
【読み方】
はりをくらにつむ
【意味】
長年にわたり、こつこつと小金をためこむこと。
でも、それでもコツコツやることが大事なんやね。少しずつでも貯めていくことが、結果的には大きな貯蓄につながるんや。地道な努力の大切さを教えてくれる言葉やね。
【語源由来】
小さな針を倉に積んでもなかなかいっぱいにならないことから。
「針を倉に積む」の解説
「針を倉に積む」という表現は、長い時間をかけて少しずつお金や物を貯めることを例えた言葉なんだよ。蔵に針を積むことは、針がとても小さいから、どれだけ積んでもなかなか蔵がいっぱいにならないということから来ているんだ。
たとえばね、毎日少しずつお金を貯めていくようなこと。それは、まるで針を一本ずつ蔵に積んでいくようなもので、すぐには大きな成果が見えないけれど、長い時間をかけると結果として大きな貯蓄になるんだ。
でも、この表現はもう一つの意味も持っていて、どんなにためても足りない、またはほとんど貯まらないというニュアンスで使われることもあるんだよ。例えば、高額な費用が必要な場合に、少額をコツコツと貯めることが、実際には大きな役に立たないかもしれない、ということを示しているんだね。
このことわざは、「コツコツと努力していれば、長い目で見ると大きな成果につながるけれど、時にはそれだけでは足りないこともある」という教えを伝えているんだよ。少しずつ努力することの大切さと、時にはもっと大胆な方法が必要になることを示しているんだね。
「針を倉に積む」の使い方
「針を倉に積む」の例文
- 健太くんは倹約家で、針を倉に積んでいる。
- 酒が止められない限りは、針を倉に積みても続かない。
- 頑張って針を倉に積むも、子供たちに散財されてしまった。
- 爪に火を灯しながら針を倉に積んだが、スーパーインフレで価値がなくなってしまった。
- 贅沢をせずに針を倉に積む生活をしていたので、老後の資金は十分すぎるほどある。あとは寿命が何年あるかが問題だ。
ただし、針は非常に小さく、倉にどれだけ積んでも目立たないほど少ないことから、なかなか貯まらない、いくらあっても足りないというニュアンスも含まれているんだね。