「左褄を取る」の意味(語源由来)
【ことわざ】
左褄を取る
【読み方】
ひだりづまをとる
【意味】
芸者になること。
「褄」は、着物の裾の左右両端の部分。
なるほどなあ。着物の襟の合わせ方一つで、そんな意味があったんやね。左褄を取るってのは、直接的には着物の着方の話やけど、実はそれが芸者さんの仕事を示してるってわけか。
細かい文化や風習には、色々な意味が込められてるもんやね。昔の人は、こういう象徴的な表現で、色んな職業や行動を表してたんやな。おもしろいわー、これは。
江戸時代に、芸者が左手で着物の褄を持って歩いたことから。
【スポンサーリンク】
「左褄を取る」の解説
カンタン!解説
「左褄を取る」という表現は、元々は芸者が左手で自分の着物の褄(つま)を持ち上げながら歩く様子から来ているんだ。これが転じて、「芸者勤めをする」という意味で使われるようになったよ。
着物を着たときに、歩きやすくするために褄を少し持ち上げるんだけど、特に芸者はその動作が美しく見えるように、また着物を汚さないようにという配慮から、このような仕草が文化として確立されたんだね。だから、「左褄を取る」という言葉は、その動作が象徴的に「芸者の仕事」を表すようになったんだ。
でもね、この表現を現代で使うときは、直接「芸者の仕事をする」という意味で使われることは少なく、もっと広く「女性が接客業などの仕事をする」という意味で使われることもあるよ。文化や時代の変化とともに、言葉の使われ方や意味も少しずつ変わっていくことがあるんだね。
「左褄を取る」の使い方
この喫茶店は、着物を着た人が多いね。
左褄を取る人たちが、お仕事前にここで一服していくのよ。
これから仕事なんだ。大変だなー。
大変なのに、大変さが滲み出ていないくらい綺麗よね。
【スポンサーリンク】
「左褄を取る」の例文
- 彼女は家族を支えるため、若くして左褄を取る道を選んだ。
- その小説の中で、主人公は生き抜く術として左褄を取る決意を固める。
- 昔話には、困窮から抜け出すために左褄を取る女性の姿がしばしば描かれる。
- 彼女は左褄を取る生活から抜け出し、新たな人生を歩み始めた。
- 左褄を取るという選択が、時には女性に社会的な地位や独立をもたらすこともあった。
これは、芸者が着物を着る際に左側の襟を外側にする着方をすることから来ている言葉でね。着物は通常、右襟を左襟の下に入れるが、芸者はその逆をする。そこから転じて、芸者勤めをすることを指すようになったんだよ。