「羊の番に狼」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
羊の番に狼
【読み方】
ひつじのばんにおおかみ
【意味】
とても危ないこと。間違いを起こしやすい状況やとても残酷なことをいう。
信用とか安全というものが、実は一番危険な源泉になり得るってことを教えてくれてるんや。場合によっては、一番警戒すべきは身近なところにいるかもしれへんって、ちゃんと見極めなあかんね。深い話やわ、これは。
【語源由来】
羊を食べる狼に羊の番をさせる意から。
【類義語】
・猫に鰹節
・狐に小豆飯
・盗人に鍵を預ける
・盗人に蔵の番
「羊の番に狼」の解説
「羊の番に狼」は、羊の群れを狼に見張らせるようなもので、とても危険であるか、間違いが起こりやすい状況、または非常に残酷な事態を指す言葉だよ。この言葉は、狼が本能的に羊を捕食する生き物であることから、その狼に羊の世話を任せることは、羊にとって明らかな脅威であり、大きな問題を引き起こすことが予測されるという意味を含んでいるんだ。
この表現は、信頼できない人や、利害関係で敵対する者に重要な役割や責任を任せることの危険性を警告しているんだね。それは、その人が本来持っている性質や立場から、信頼を裏切ったり、任された役割に反した行動を取る可能性が高いと考えられるからだよ。
例えば、企業で競合他社の人物を重要なポジションに就かせることや、利害の衝突がある状況で重要な決定を一人の人物に任せることなどが、「羊の番に狼」の状況に当てはまるよ。この言葉は、選択や判断をする際には、その人の本質や背景、そして潜在的な利害関係をしっかりと考慮する必要があることを教えてくれているんだ。
「羊の番に狼」の使い方
「羊の番に狼」の例文
- 彼をプロジェクトリーダーに任命するなんて、まさに羊の番に狼で、彼の過去の行動を考えればプロジェクトが成功する見込みは薄い。
- 敵対する国のスパイを情報機関に潜入させるのは、羊の番に狼を置くようなもので大きなリスクを伴う。
- 忠誠心が疑わしい彼女を信用して重要な会議の秘密を共有するのは、羊の番に狼を任せることに他ならない。
- 社内の不正を調査するために、疑惑のある人物を調査委員会の責任者にするのは羊の番に狼を任せるような行為だ。
- 敵国から亡命してきた将軍を自軍の戦略会議に招くというのは、羊の番に狼を招き入れるようなもので非常に危険な賭けだ。
また、残酷な出来事を示唆することもあるんだね。この言葉は、見かけによらず本質を見極めることの重要性や、場合によっては最も信頼していたものが最大の脅威になりうるという警告を含んでいるんだ。