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「船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ
【読み方】
ふねをこのむものはおぼれ、きをこのむものはおつ
【意味】
好きなことや得意なことでは油断することが多く、失敗につながりがちだから気をつけよということ。
ほな、好きこそものの上手なれやけど、それが原因で事故にあうこともあるってことやな!船好きや馬好きはその分、乗る機会も増えるから、ちょっとした油断が命取りになることもあるってことや。
これは、どんなに得意なことでも、常に気を抜かずに慎重に行動することの重要性を教えてくれる言葉やな。
【出典】
「越絶書」
【語源由来】
船が好きなものは船に乗ることも多いから水難にあうことが多く、乗馬が好きなものは馬に乗ることが多いから落馬することも多いことから。
【類義語】
・過ちは好む所にあり
・川立ちは川で果てる
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「船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ」の解説
カンタン!解説
「船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ」っていうのはね、自分が好きでよくやっていることで、つい油断して失敗しやすいっていう意味があるんだよ。
例えばね、誰かが船に乗るのがとっても好きなら、船にたくさん乗ることになるよね。でも、それだけ多く乗ると、時には危ないことも起こるかもしれない。だから、水の事故にあうことも増えるんだ。同じように、馬が好きでよく乗馬をする人は、落馬してしまうことが多くなるのも同じ理由だよ。
だからこのことわざは、好きなことや得意なことでも、いつも気をつけて、油断しないようにしようね、って教えてくれているんだね。
「船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ」の使い方
先週の数学のテスト、どうだった?
あまり良くなかった。数学が得意だからって勉強しないでおいたら、大間違いだったね。
そうだね。船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つっていうもんね。 自分の得意なことにも気を抜いちゃダメだよね。
その通りだね。得意な分野だからって油断すると、いつの間にか失敗してる…。次のテストでは、しっかり準備しよう。
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「船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つ」の例文
- 若いエンジニアは新しいプログラミング言語を学ぶのが好きで、常に最先端の技術を追求している。しかし、あるプロジェクトで彼は最新のフレームワークに依存しすぎてしまい、結果的にはバグと非互換性の問題で苦しんだ。これはまさに船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つの教訓を彼に思い出させた。
- 松田さんはビジネスでの交渉が得意で、多くの成功を収めてきた。しかし、ある大きな契約で自信過剰になり、重要な細部を見落としてしまった。結果として、彼の会社は大損害を被ることとなった。船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つということわざが、松田さんにはぴったりだ。
- 運動が得意な佐藤さんは、トライアスロンのレースに頻繁に参加している。しかし、あるレースで自信過剰になり過ぎて準備不足だったため、思わぬけがをしてしまいレースを途中で棄権しなければならなくなった。これは船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つという古い教訓の一例と言えるだろう。
- 田中さんはマーケティングの分野で非常に才能があり、多くのキャンペーンで成功を収めてきた。しかし、ある新商品のキャンペーンでは、過去の成功に安心し過ぎて市場の変化を見逃し、目標とする成果が得られなかった。船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つという言葉が彼女に警鐘を鳴らす出来事だった。
- 岡田先生は歴史の授業が大好きで、生徒たちにもその情熱を伝えている。しかし、ある試験で彼の専門分野に関する質問が多く出され、過信していたために授業で十分な説明をしていなかった点が露呈し、生徒たちのスコアが低下してしまった。これも船を好む者は溺れ、騎を好む者は堕つの例と言えるだろう。
これは、自分が好きで得意とすることに対しても油断せず、常に注意を払う必要があると教えるための言葉だよ。