「死に水を取る」の意味(語源由来)
【ことわざ】
死に水を取る
【読み方】
しにみずをとる
【意味】
近くで死ぬまで世話をすることをいう。亡くなる瞬間を看取ること。
「死に水」は、末期の水。人が死ぬときに口に含ませる水。
ああ、なるほどサンサン!死ぬ間際の人に水をあげるのが「死に水」というわけやね。そしたら、それがもっと大きな意味で、「最後の最後までちゃんと看てあげる」ってことにもなるんやな。
人生のゴールまできちんとサポートするっていうのは、えらいこっちゃで大事なことやね。
【語源・由来】
臨終のときに唇を水で湿らせることから。
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「死に水を取る」の解説
カンタン!解説
「死に水を取る」という言葉はね、もともとは人が亡くなる直前に、その人のくちびるを水で濡らしてあげることを言うんだ。でもこの言葉は、ほかの意味でも使われるようになったよ。
その転じた意味というのは、人が亡くなる時まで、そばで看病したり、世話をしたりすることを指すんだ。
たとえば、おじいちゃんが病気でずっとベッドにいるとき、家族がおじいちゃんのそばで最後の時まで手を握ったり、お話をしたり、必要なお世話をすることを「死に水を取る」という言い方で表すことがあるんだよ。これは、おじいちゃんが安心して旅立てるように、家族が愛情をもって看護するっていう意味なんだね。
「死に水を取る」の使い方
初めて人の死に立ち会ったよ。
死に水を取ったの?
そうなんだ。核家族化が進んで死に水を取ることが減ったんだよね。
人の死が身近にないと、人の命を軽んじる傾向になりそうね。
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「死に水を取る」の例文
- 息を引き取るまで手を握り、おじいちゃんの死に水を取る。
- 仕事で海外に行っていたので死に水を取ることができなかった。
- 家族の代わりに看護師の私が死に水を取る。
- 住み慣れた家で家族に死に水を取ってもらいたい。
- 急な事故で亡くなったので、死に水を取れなかった。
そこから転じて、人の生涯の最後までしっかりと面倒を見るという意味でも使われるようになったんだね。