【ことわざ】
小異を捨てて大同に就く
【読み方】
しょういをすててだいどうにつく
【意味】
意見の違いが多少あることは無視して、大勢が支持する大局的な意見に従うこと。
【語源・由来】
「荘子・天下」の「大同にして、小同と異なる、此を之れ小同異と謂ふ」。「小異」はわずかに違うこと。「大同」は多くの人がまとまること。このことから、意見の多少の違いは無視して、大勢の支持する意見に従うこと。また、小さな違いがあったとしても、基本的なことが一致していればよしとすること。「小異を捨てて大同を取る」ともいう。
【類義語】
・大同小異
・同工異曲
【対義語】
ー
【英語訳】
Minor differences should be merged in the general resemblance.
「小異を捨てて大同に就く」の使い方

昨日、学級会で話し合いが行われたんだけど、みんがみんなと異なる意見をいうことを怖がっている感じがしたんだよね。

小異を捨てて大同に就く。日本の学校のための言葉よね。

平和的に物事を決めることはできるけど、これだと、おもしろいことができないよね。

健太くん!大同を捨てて小異をつらぬいてみせてよ。楽しみだなー。
「小異を捨てて大同に就く」の例文
- みんなが小異を捨てて大同に就き協力してことに当れば簡単にできると、既に五年も六年も前から幼い子供でさえ考えなかった者はないのになぜ実行されなかったのか。
- 小異を捨てて大同に就かなければならないとき、身内が絡むと、かえって小異を問題の核心としてしまいがちである。
- 人質の救出という、奇蹟に近い困難な任務を、我々は、県警や警視庁、警察庁の縄張り意識を取り払って、小異を捨てて大同に就き、心を一つにして見事やり遂げた。
- 小異を捨てて大同に就くことがいわゆる忖度する姿勢につながるのだろうか。
- 小異を捨てて大同に就き、この小さな町から、初めて国会議員を輩出することができたので、みんなで喜んだ。