「虎を描いて狗に類す」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
虎を描いて狗に類す
【読み方】
とらをえがいていぬにるいす
【意味】
取るに足りないものが優秀な人の真似をして失敗すること。高望みしすぎて失敗すること。
あるいは、すごい人をまねっこしても、自分にはそれが合わへんから、かえってちょっと滑稽になってまうってことやな。大きな夢はええけど、現実の自分とのギャップに気をつけなあかんねんな。
【出典】
「後漢書」
【語源由来】
虎を描こうとして犬のような絵になってしまったことから。
【類義語】
・竜を画いて狗に類す
・虎を画いて猫に類す
「虎を描いて狗に類す」の解説
「虎を描いて狗に類す」という言葉は、こんな意味だよ。
昔の本「後漢書」の中に、ある話が出てくるんだ。それは、すごく勇敢で力強い虎を描こうと思って絵を描いたら、結果としてはただの犬みたいな絵になってしまった、っていう話なんだ。
この言葉は、2つの意味があるよ。
1つ目は、自分にはまだまだ力が足りないのに、すごく上手な人やすごいものの真似をしてみたけど、結果的にはちょっと恥ずかしい、浅はかなものになってしまった、っていう意味。
2つ目は、あまりにも大きな目標を立てて、それを達成しようとしたけど、結局は失敗してしまった、っていう意味だよ。
簡単に言うと、自分の実力以上のことをやろうとして、結果が全然違うものになってしまうこと、または、高すぎる目標を立ててそれを叶えられないことを示しているんだ。自分の力をちゃんと知って、目標を立てることの大切さを教えてくれる言葉なんだよね。
「虎を描いて狗に類す」の使い方
「虎を描いて狗に類す」の例文
- 虎を描いて狗に類すくらいなら、自分らしく生きた方がいい。
- 成功したビリギャルの勉強法がもてはやされているが、虎を描いて狗に類すように自分に合わなければ意味がないし、そもそもビリギャルは中学受験を経験しているからビリではない。
- 高遠なものを望むと、虎を描いて狗に類すように失敗に終わるから、身の程を知った方がいい。
- 少年よ大志を抱けというけど、虎を描いて狗に類すのも困るから、自分の実力より少し上を目指す位がいいかもね。
- 偉大な祖父のようになりたいと言っていた健太くんだが、虎を描いて狗に類すごとく軽薄な人間になってしまった。