「慈母に敗子あり」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
慈母に敗子あり
【読み方】
じぼにはいしあり
【意味】
子供を甘やかして育ててはいけないということ。
でも、これは愛情があるからこそ、子供に必要な厳しさをもって接することが大事やっていうメッセージが込められているとも取れるわ。親の愛情とは、時には子供のために厳しい決断をすることも含んでるんやな。
【語源・由来】
母が子供を溺愛すると、駄目な子供になり家庭を乱すということから。
【出典】
「韓非子」
【類義語】
・百聞は一見に如かず
・耳の之を聞くは、目の之を見るに如かず
「慈母に敗子あり」の解説
「慈母に敗子あり」っていう言葉はね、お母さんが子どもをとっても大事にして、優しい愛情いっぱいで育てるのはいいけど、あまりにも甘やかしすぎると、子どもがだめになっちゃうことがあるって意味なんだ。
「慈母」ってのは、すごく優しいお母さんのことだけど、この場合はちょっと甘やかしすぎるお母さんのことを言っているんだよ。「敗子」っていうのは、家族や家に問題を起こすような子どものこと。だから、このことわざは、お母さんがどんなに子どもを愛していても、その子どもをちゃんと立派に育てるためには、甘いだけじゃなくて厳しいことも教えないといけないって教えてくれているんだよ。
たとえばさ、いつもお菓子を欲しがる子に、毎回お菓子をあげてしまうと、その子はいつもお菓子がもらえると思って、わがままになっちゃうかもしれないね。でも、時には「今日はもうお菓子は食べたからダメだよ」とか、「お片付けを手伝ったらお菓子をあげるね」と言うことで、いい行動をしたときにごほうびをあげることを学ぶのが大事だってことなんだ。
子どもが困ったときには優しく助けてあげるのも大切だけど、自分でできることは自分でやらせて、ちゃんと自立できるように育てることも大事だよ。
「慈母に敗子あり」の使い方
「慈母に敗子あり」の例文
- 過ぎたるは及ばざるがごとしだから、甘やかしすぎはいけない慈母に敗子ありと戒める。
- 怒ることもまた愛情の一つだから、慈母に敗子ありだ。
- 慈母に敗子ありというが、こんなにかわいいと怒ることができない。
- 甘やかして育てたため、金銭感覚や常識がずれてしまった。慈母に敗子ありだったと反省する。
- 甘やかすことは子供のためにならないので、慈母に敗子ありと自分に言い聞かせ、心を鬼にして叱るべき時は叱る。
これは、過保護が子供の自立心や責任感を奪うことになるという教育上の戒めを表しているんだ。