「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」の意味(出典)
【ことわざ】
痴ならず聾ならざれば姑公と成らず
【読み方】
ちならずろうならざればここうとならず
【意味】
嫁に対しては愚か者のふりをし、聞こえても聞こえないふりをするところまで悟りの境地に達しないと良い姑になれない。嫁のわずかな落度をこまかくあげつらうべきではないということ。
「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」のことわざは、良い姑になるためには、嫁に対して少々のミスに対しては見なかったことにし、聞かなかったふりをするくらいの悟りの境地が必要だという意味があるんだよ。
あ、なるほどな。それはつまり、良い姑になるためには、ちょっとしたミスには目をつぶったり、耳を塞いだふりをするくらいの余裕が必要ってことやな。
嫁のちっちゃなミスをいちいちつっこむんじゃなくて、大らかになることが大切やってわけや。誰かのミスを見つけるより、その人の良いところを見つける方がええってことを教えてくれてるんやな。
【出典】
「宋書」
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「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」の解説
カンタン!解説
「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」っていうことわざは、嫁さんに対して、ちょっとしたミスや間違いをいちいち注意したり、指摘したりしない方がいいという意味だよ。つまり、良い姑になるためには、自分が少し愚かだと思われてもいいし、何かを聞いても知らないふりをするくらいの度量が必要っていうことなんだ。
たとえばね、嫁さんが料理を作るときにちょっと塩を多めに入れちゃったとしよう。でも、それをいちいち「塩を多すぎだよ」と言って注意するのではなく、次に美味しくできたときに「今日の料理はとっても美味しいね」って褒める方が、結果的には良い関係を築くことができるよ。それが「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」っていうことわざの教えなんだよ。
ここで、「痴」は愚か者、「聾」は耳が聞こえない人、「姑公」は姑のことを指しているよ。
「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」の使い方
嫁姑の戦いは、永遠に解決しないよね。
痴ならず聾ならざれば姑公と成らずというわよ。
鈍感力を鍛えれば良いんだね。
鈍感な人間の方が人生楽しく生きることができるわ。
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「痴ならず聾ならざれば姑公と成らず」の例文
- 嫁のやることなすこと気になるが、痴ならず聾ならざれば姑公と成らずというから「気にしない。気にしない」と自分に言い聞かせる。
- 痴ならず聾ならざれば姑公と成らずが家庭の平和のためだ。口にチャックをして何も言うまい。
- 嫁に対して「見ざる、言わざる、聞かざる」を貫く。痴ならず聾ならざれば姑公と成らずといい、それがお互いのためだ。
- 可愛い息子の嫁でもうまくやっていくのは難しい。痴ならず聾ならざれば姑公と成らずというような、悟りの境地に至るのはなお難しい。
- 嫁だけの時は、痴ならず聾ならざれば姑公と成らずと愚か者のふりをしていたが、孫が生まれたら口を出したくなってしまった。