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【出船に船頭待たず】の意味と使い方や例文(語源由来)

出船に船頭待たず

「出船に船頭待たず」の意味(語源由来)

意味

【ことわざ】
出船に船頭待たず

【読み方】
でふねにせんどうまたず

【意味】
チャンスが来たら周囲の事情など構わず、すぐに行動しなければいけない。

ことわざ博士
「出船に船頭待たず」ということわざは、絶好の機会が来たときには、他の何事も待たせてすぐに行動に移さなければならないという意味があるんだよ。
助手ねこ
あ、そういうことかいな。つまり、いいチャンスが来たら、他のことは気にせずに、すぐに動くべきってことやな。船が出る時には船頭を待たずに出るっていうのが、それを象徴してるんやね。

チャンスを逃さないためには迅速な行動が大事やってことを教えてくれる言葉やな。大事な機会を逃さずに捉えるための教訓やね。

【語源由来】
風待ちをしている帆船は、追い風が吹いた時は、船頭がいなくても待ってなどいられない意から。

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「出船に船頭待たず」の解説

カンタン!解説
解説

「出船に船頭待たず」ということわざは、好機が到来したら、他の条件や事情に左右されることなく行動を起こすべきだという意味を持っているんだ。

この表現は、出航に適した風向きが吹いてきたとき、船頭がまだいない場合でも、その好機を逃すわけにはいかないという状況から来ているんだね。つまり、大事な機会が訪れた際には、完璧な条件を待っている暇はなく、その機会を逃さないように迅速に行動を起こすべきであるという考え方を示しているんだ。

例えば、ビジネスにおいて大きなチャンスが巡ってきたとき、全ての条件が整っているわけではなくても、そのチャンスを逃さないために迅速に行動を起こすことが求められることがあるよね。そういう時に「出船に船頭待たず」という言葉を使うことができるんだ。

このように、「出船に船頭待たず」ということわざは、機会を活かすためには、状況が完全でなくても迅速な行動が必要であるという教訓を含んでいるんだね。

「出船に船頭待たず」の使い方

ともこ
健太くん。チャンスなのに何をぼんやりしているの。
健太
チャンスだなー。でもどうしようかなーって、ぼんやり考えていたよ。
ともこ
出船に船頭待たずよ。チャンスはすぐにつかまないと、次のチャンスは来ないかもしれないわよ。
健太
チャンスって、定期的にくるんだと思っていたよ。
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「出船に船頭待たず」の例文

例文
  1. 好機は見逃さず飛びつく。出船に船頭待たずだ。
  2. 出船に船頭待たずというから、チャンスに対する嗅覚を養い、我先にとつかむ。
  3. チャンスが来たら、情けをかけている暇はない。出船に船頭待たずといい、一秒でも早く事を始める。
  4. 追い風を感じたら出船に船頭待たずだ。周囲の人たちを待っている猶予はない。
  5. 周りに気をつかっているうちにチャンスを逃しては、一生後悔する。出船に船頭待たずと、チャンスをつかむことを最優先に考える。




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