「東家に食して西家に息わん」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
東家に食して西家に息わん
【読み方】
とうかにしょくしてせいかにいこわん
【意味】
欲深い人ができるだけたくさんの利を得ようとすること。二つの良いことを一度に得ようとすること。虫が良すぎること。
要は、欲張りすぎて、両方のいいところを全部欲しがる人のことを言うんやね。ちょっと贅沢すぎる話やけど、面白い故事やな!
【出典】
「太平御覧」
【故事】
中国、春秋戦国時代、斉の美女が二つの家から同時に結婚を申し込まれた。東家は裕福だが醜男で、西家は貧乏だが美男だった。美女が「昼は東家に奇食して、夜は西家の美男の所にいたい」と答えたという故事から。
「東家に食して西家に息わん」の解説
「東家に食して西家に息わん」っていう言葉は、人が欲が深い、つまり、両方の良いところを手に入れたがっている様子を表してるんだよ。
その背景には、昔の中国のお話があるんだ。斉の国に、とってもきれいな女の子がいて、その子の家の東の隣にはお金持ちだけど見た目があまりよくない男性が住んでて、西の隣にはお金はないけどすごくハンサムな男性が住んでたんだ。で、この二人の男性が、その美女に結婚を申し込んできたの。
そこで、美女のお母さんが「どっちの家に嫁ぐの?」って尋ねたら、美女が「昼間はお金持ちの東の家で過ごして、夜はハンサムな西の家で過ごしたい」って答えたんだ。この答えから、彼女がどっちも良いところだけを手に入れたいっていう欲が深い性格だってことがわかるよね。
だから、この言葉は、何かを選ぶ時に、どっちもいいとこ取りをしたいって思うような人のことを表してるんだ。欲張りな感じを言いたい時に使う言葉だね。
「東家に食して西家に息わん」の使い方
「東家に食して西家に息わん」の例文
- 健太くんは恵まれているのに、さらに多くを望み東家に食して西家に息わんように欲深い。
- あれもこれもと欲が深く、東家に食して西家に息わんというような生活を続けていると地獄に落ちるぞ。
- どちらも捨てがたいからどちらも選ぶなんて、東家に食して西家に息わんというやつだ。強欲な奴め。
- 土地をたくさん持っているのに、まだ欲するとは、東家に食して西家に息わんに類する欲深さだ。
- 人生短いのにこれ以上望んでどうする。東家に食して西家に息わんのごとしで欲の皮が張っているなあ。