「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
一人娘と春の日はくれそうでくれぬ
【読み方】
ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ
【意味】
一人娘は、親が惜しんでなかなか嫁にやらないというたとえ。
それ、親心ってやつやな。一人娘への愛情が深すぎて、なかなか手放せないってことを、春の日が暮れないのにたとえてるんやね。おもしろいたとえやな。
【語源由来】
春の日がなかなか暮れないことから、「暮れぬ」と嫁に「くれぬ」を掛けたもの。
「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」の解説
「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」っていうことわざはね、一人娘を持つ親はその娘をとっても大切に思っていて、なかなか他の家に嫁に送りたくない、という気持ちを表しているんだよ。春の日がなかなか暮れないように、その大切な一人娘を嫁に出す時が来ても、親はなかなか踏み切れないんだね。
たとえばね、お話の中でよくある、お姫様が王子様と結婚するっていうのを想像してみて。お姫様のお父さんやお母さんは、娘をとっても愛しているから、お姫様が他の国の王子様と結婚して遠くに行ってしまうのは寂しいし、心配でもあるんだろうね。だから、「娘を嫁に出す」というのは、親にとってすごく大きな決断なんだよ。
そしてね、「春の日はくれそうでくれぬ」という言葉には、春の日が長く感じられるように、一人娘を嫁に出す時が来ても、親はその瞬間をなかなか受け入れられないっていう意味が込められているんだ。
このことわざは、親が一人娘をどれだけ大切に思っているか、そしてその娘を他の人に託すことの大きさを、春の日が暮れないのを待つ気持ちにたとえて表しているんだね。
「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」の使い方
「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」の例文
- 彼女の才能はまさに一人娘と春の日はくれそうでくれぬもので、企業間での争奪戦が絶えなかった。
- この古いピアノは私にとって一人娘と春の日はくれそうでくれぬ存在で、どんなに高額なオファーがあっても手放せない。
- 祖父が世話になったあの土地は、彼にとって一人娘と春の日はくれそうでくれぬものだった。だから、開発のために売ることを頑なに拒んだのだ。
- チームのエース選手は、まるで一人娘と春の日はくれそうでくれぬように、他のチームへの移籍が噂されるたびにファンは息を呑んだ。
- 彼の持つアイデアは一人娘と春の日はくれそうでくれぬ財産だ。だからこそ、彼はそれを簡単には他人に明かさない。
そして、春の日が暮れるのが遅いように、一人娘を嫁に出すのもずっと後回しにされがちだという比喩が含まれているんだ。この言葉は、親の愛情の深さと、その結果としての行動を表現しているんだね。