「百日の説法屁一つ」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
百日の説法屁一つ
【読み方】
ひゃくにちのせっぽうへひとつ
【意味】
百日間もありがたい仏法を説いてきた僧が最後におならをしたためにぶち壊しになったということで、長い間の苦労がちょっとした失敗で無駄になるたとえ。
この言葉は、どれだけ努力しても、最後の仕上げが大切やってことを思い出させてくれるわけや。いつも慎重に行動することが大事やね。
【類義語】
・磯際で船を破る
・九仞の功を一簣に虧く
・終身善を為し一言則ち之を破る
・千日の行屁一つ
・千日の行を一度に破る
【英語訳】
A moment’s lapse can undo the labors of years.
All my talks has been in vain
An hour may destroy what an age was building.
One hour’s cold will spoil seven years’ warming.
One ill condition mars all the good.
「百日の説法屁一つ」の解説
「百日の説法屁一つ」ということわざは、長い間の努力や苦労が、小さな失敗やミスによって台無しになってしまうことを表している言葉だよ。この表現は、たとえば、僧侶が100日間もの間、一生懸命に説法を行っていたのに、最後に不適切な行動や失言をしてしまい、それまでの努力が無駄になってしまうという状況を想像させるね。
このことわざは、どんなに長い時間をかけて良い成果や評判を築いても、ほんの小さな過ちでそのすべてが影を落とされる可能性があることを教えてくれるんだ。つまり、常に注意深く、一貫性を持って行動することの重要性を示しています。
例えば、ビジネスの世界で長年にわたり信頼を築いてきた企業が、一つのスキャンダルで評判を落とすこともあれば、政治家が一つの失言で長年のキャリアを台無しにすることもあり得る。このように、細心の注意を払って行動することの重要性を、このことわざは訴えているんだね。
「百日の説法屁一つ」の使い方
「百日の説法屁一つ」の例文
- 彼女と付き合うことができるよう、せっかくがんばってきたのに、百日の説法屁一つで信頼を損なうなんて。
- 僕の土日の休みも接待に費やしてきたのに、百日の説法屁一つで契約がだめになるなんてありえない。
- この日のために今まで頑張ってきたのに、百日の説法屁一つでチャンスをふいにすることになった。
- 入学からずっと模範的な子を演じてきたので、百日の説法屁一つで先生の信頼を失うとは思わなかった。
- この舞台を夢見て、小さいころからがんばってきたのに、百日の説法屁一つ、寝坊して出ることができないなんて。
このことわざは、どんなに長い準備や努力も、ほんの一瞬のミスで意味を失う可能性があると教えているね。