「大吉は凶に還る」の意味(類義語)
【ことわざ】
大吉は凶に還る
だいきちはきょうにかえる
【意味】
易の卦から出たことばで、吉が過ぎれば凶にかえり良いことばかり続かない。幸運はほどほどが良いということ。
良い運勢がピークに達すると、もうそれ以上良いことはなくなってしまって、逆に悪いことが起こることもあるんやね。バランスって大事やな、良いことも悪いことも適度にあるべきやな。
【類義語】
・満は損を招く
・陽極まって陰生ず
・月満つれば則ち虧く
・過ぎたるは猶及ばざるが如し
・身に過ぎた果報は禍の元
「大吉は凶に還る」の解説
「大吉は凶に還る」という表現は、極めて良い運や吉兆(大吉)が極まると、逆に不運や凶事(凶)に転じるという意味のことわざなんだ。これは、物事がある点に達すると、その反対の状況に変わる可能性があるという考えを表しているんだよ。
この表現の背景には、物事には極みがあり、ある極端な状態に達したとき、その状態はしばしば反対の方向に向かうという観察があるんだ。例えば、非常に幸運な状況が続くと、人は油断したり過信したりして、結果的に悪い結果を招くことがある。また、あまりにも極端な成功は羨望や嫉妬を引き起こし、それが逆に不運や困難を招くこともあるんだ。
「大吉は凶に還る」ということわざは、過度な楽観や過信の危険性を警告しているんだ。物事が上手く行っている時でさえ、過信せずに慎重であること、そして常に変化や不確実性に備えておくことの重要性を教えてくれるんだね。また、運や状況は常に変化し得るということを意識することで、私たちがより現実的でバランスの取れた視点を持つことを促しているんだ。
「大吉は凶に還る」の使い方
「大吉は凶に還る」の例文
- ラッキーが続くと人は不安になるが、それは大吉は凶に還るというからだ。
- 大吉は凶に還るというので、小吉が続くくらいがちょうどいい。
- 健太くんは幸運に恵まれていたが、大吉は凶に還るように転落人生になった。
- すべて順調な時こそ注意しないと、大吉は凶に還るという。浮かれてばかりもいられない。
- バブルを謳歌したが、大吉は凶に還るようにすべてを失った。
易卦という占いの言葉から来ていて、良い運気が最高点に達すると、それ以上の良いことはなくなり、逆に悪いことに近づいてしまうということなんだよ。