「ごまめの歯軋り」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
ごまめの歯軋り
【読み方】
ごまめのはぎしり
【意味】
力のない者がいたずらに憤慨し、悔しがることのたとえ。また、その行為が無駄であるということのたとえ。
ごまめが歯をきしむくらいの音、そんなに大きなもんちゃうんやもんな。力がないと、どんなにがんばっても、なかなか結果が出ないのが現実やね。
【語源・由来】
「ごまめ」は小さなカタクチイワシを素干しにしたもの。実力のない者のたとえ。
【類義語】
・石亀の地団駄
・蟷螂の斧
・泥鰌の地団駄
【英語訳】
To no more purpose than to beat your heels against the ground.
impotent rage
「ごまめの歯軋り」の解説
「ごまめの歯軋り」っていう言葉はね、ちっちゃなものや実力のない人が、すごく怒ったり、悔しがったりすることを表してるんだよ。でも、その悔しさや怒りが、実際には大きな影響を持たない、っていう意味もあるんだ。
考えてみて、ごまめっていうのは、片口鰯を干した小さな魚なんだよ。だから、こんな小さな魚が歯軋りして怒っても、大きな音にはならないし、他の大きな魚たちには影響しないんだよね。だから、このことわざを使うと、「実力がないのに、いくら怒ったり悔しがったりしても、それが大きな影響を持たない」ということを伝えられるんだよ。
「ごまめの歯軋り」の使い方
「ごまめの歯軋り」の例文
- 人を人とも思わないやり方なので、私は心から腹を立てたのですが、何しろごまめの歯軋りで何にも役に立たない。
- 相手が社長だったので、いくら憤慨してもごまめの歯軋りでしかないと思ったのだが、そうではなかったのだろうか。
- いくら夫が妻に気張ってもごまめの歯軋りである。
- 何を言おうとも、ごまめの歯軋りで、とても空しく感じた。
- あんな無能な奴の意見が通るなんて、上司もまた無能揃いだと怒ってみても、所詮、ごまめの歯軋りだ。
まとめ
ごまめを実力のないものにたとえた言葉だけれども、ごまめはお節料理にも入っている祝い魚である。ごまめの歯軋りだと思い込まずに、意見をぶつけてみることで、意外と晴れやかな未来が待っているかもしれない。ただ、上司がごまめ(この場合実力のない者)だった場合は聞き入れず、暗い未来になる可能性もあるので注意が必要である。