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「籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す
【読み方】
はかりごとをいあくのうちにめぐらし、かちをせんりのほかにけっす
【意味】
本陣にいて戦略を練り、離れた戦場で勝利をおさめること。計画や作戦が巧みなこと。
これは、適切な計画や戦略が、実際の行動に先行して勝利を導くことの重要性を教えてくれてるんや。事前の準備や洞察が勝利の鍵やってことやな。
【出典】
「史記」
【故事】
中国漢の劉邦が天下を統一して皇帝になり、宴席で張良・蕭何・韓信の三人の英傑をほめ、自分はこれらの者のすぐれた能力に及ばないが、この三人を使いこなしたことが天下を得た理由だと述べた。その際、軍師の張良を評した言葉。
「籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」の解説
「籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」という表現は、計略や戦略を巧みに立てることの重要性を示しているんだよ。この言葉は、本陣(帷幄)での綿密な計画立案が、遠く離れた場所での勝利を決定づけるという意味を持っているんだね。
この表現の中で「籌」は計略や策略を指していて、「帷幄」は軍の本陣や指揮所を意味するよ。「千里の外」とは、遠く離れた場所を表しているんだ。つまり、このことわざは、本陣で立てられた計略が、遠くの戦場での勝利を導くということを示しているんだ。
この言葉は、戦略的な思考と事前の計画が、実際の行動や結果に大きな影響を与えることを強調しているよ。計画や戦略を立てる際の先見の明と緻密さが、成功をもたらす鍵であるというメッセージを伝えているんだね。
このことわざは、軍事戦略に限らず、ビジネスや日常生活においても、事前の計画や戦略がいかに重要であるかを教えてくれるよ。この言葉は、遠方での勝利を決めるためには、近くでの綿密な準備が必要であるという教訓を含んでいるんだ。
「籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」の使い方
「籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」の例文
- 諸葛亮孔明の作戦は、籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決すごとく素晴らしい作戦だった。
- 名将がいたから、籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決すように勝つことができた。
- チェスの駒を動かすように、監督はベンチから巧みに選手を動かし、籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決した。
- 籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決すみたいな作戦に敗走するほかなかった。
- 籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決すような計略だから、油断しなければ勝てるだろう。