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「日勘定では足らぬが月勘定では余る」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
日勘定では足らぬが月勘定では余る
【読み方】
ひかんじょうではたらぬがつきかんじょうではあまる
【意味】
目先の損得だけ見ると損をしているようだが、長い目で見れば得をするということ。
例えば、投資や勉強も、すぐには結果が出ないけど、長期間続けることで大きな成果が得られるっていうのに似てるな。確かに、短期的な利益を追い求めるよりも、長期的な目標を持ってコツコツと取り組むことのほうが、最終的にはずっと価値のあるものを手に入れられるやろうな。
【出典】
「荘子」
【語源由来】
一日の決算で損失が出ても、月単位で計算すれば利益が出ていることから。
【類義語】
・日計足らずして歳計余り有り
「日勘定では足らぬが月勘定では余る」の解説
「日勘定では足らぬが月勘定では余る」という言葉は、短期間での損得だけを考えると見通しが甘くなりがちだけど、長期的に考えれば結果的に利益が出る、という考えを示しているんだ。この表現は、「荘子」に由来していて、日々の収支を気にするよりも、もっと長い期間で物事を考えるべきだという教えを含んでいるよ。
例えば、ビジネスを始めたばかりの時は投資が多くて収入が少なく、一日ごとに勘定していると赤字になることが多い。しかし、時間が経つにつれて事業が軌道に乗り、最終的には利益が出るようになることがある。このように、「日勘定」で判断すると損をしているように感じられても、「月勘定」で見れば全体としてはプラスになるという状況を表しているんだ。
この言葉は、目先の利益にとらわれず、長期的な視点を持って物事を判断する重要性を教えてくれるね。短期間での損得に一喜一憂するのではなく、将来に向けてじっくりと計画を立て、忍耐強く取り組むことの大切さを示唆しているんだよ。
「日勘定では足らぬが月勘定では余る」の使い方
「日勘定では足らぬが月勘定では余る」の例文
- 毎日節約しても節約につながっているのかよくわからなかったが、日勘定では足らぬが月勘定では余るように1ヶ月続けると大きな成果が出ていた。
- 日勘定では足らぬが月勘定では余るから、日々の株価の変動に一喜一憂しない。
- 外食を減らすことで食材の買い物は増えるが、日勘定では足らぬが月勘定では余るみたいに最終的に家計が潤う。
- 経営には、日勘定では足らぬが月勘定では余るような長期的な視野が必要だ。
- 環境保護への投資は始めはコストがかかるように見えるが、日勘定では足らぬが月勘定では余るという視点で長期的に見れば社会全体の利益に繋がる。