「鵠は浴せずして白し」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
鵠は浴せずして白し
【読み方】
こくはよくせずしてしろし
【意味】
心が清い人は、表面を飾らなくても内面の美しさが表れるということ。生まれつきの外見や性格は変えられない。
「鵠」は、白鳥。
「鵠は浴せずして白し」ということわざは、真の良さや善良さを持つ者は、表面的な飾りや取り繕いをしなくても、その良さが自然と現れるという意味を持っているんだ。
なるほどな。つまり、本当にええ性格や心の持ち主は、わざわざ見せびらかすことなく、その良さが自然と出てくるってことやな。
飾ったりしなくても、本当の良さは隠せへんわけやね。心の美しさや誠実さは、ちゃんと表に出てくるもんやな。
【語源・由来】
白鳥は毎日水浴びをしなくても白いという意から。
【出典】
「荘子」
【類義語】
・鷺は洗わずして其の色白く染めずして鳥は黒し
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「鵠は浴せずして白し」の解説
カンタン!解説
「鵠は浴せずして白し」ということわざ、素敵な言葉ですね。
人々が努力して何かを成し遂げるのは大切だけど、同時に、生まれ持った才能や美しさ、善良さというものは、それを隠そうとしても、また、他のものに変えようとしても、そのままの姿で表れるものだという意味が込められています。
白鳥はその美しい白さを保つために、毎日水浴びする必要がないように、真の美しさや善良さを持つ人も、うわべだけの取り繕いや偽りの装飾をする必要がない、ということを示しています。
この言葉は、人々が本質的な価値を大切にするように、また、自分自身の真実の姿を信じて、自分を偽らずに生きるようにというメッセージを伝えてくれますね。
「鵠は浴せずして白し」の使い方
あの子は昔から良い子なの?
鵠は浴せずして白しというからね。生まれた時から良い子よ。
へえ。人が良すぎて心配になるくらいだね。
騙されないでまっすぐに彼女らしく生きることができることを祈っているわ。
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「鵠は浴せずして白し」の例文
- 鵠は浴せずして白しというから、整形しても崩れる。
- 清廉潔白な心が表れたかのように美しい。まさに鵠は浴せずして白しだ。
- 彼女の心は鵠は浴せずして白しのように、彼女の外見と同じように美しいのだろう。
- 化粧や写真加工でごまかさなくても、鵠は浴せずして白しというから正しく生きれば自ずと美しい見た目になる。
- 健太くんは生まれつき大人しい。それは大人になっても変わらず鵠は浴せずして白しだ。