「ことわざ・慣用句」のLINEスタンプ発売中♪

【之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る】の意味と使い方や例文(出典)

之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る

「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の意味(出典)

意味
【ことわざ】
之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る

【読み方】
これをいうものつみなくこれをきくものもっていましむるにたる

【意味】
詩は比喩的表現で直接的な表現を避けるから、作者は言ったことで罪に問われることはない。聞くものは、言葉から意味を読み取り戒めとすることができる。

ことわざ博士
「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」という言葉は、詩や物語は比喩的に事物を表現するため、直接的な意味で捉えられることを避ける特性があるんだ。

そのため、作者自体はその表現によって責任を問われることは少ないんだよ。でも、それを受け取る側、つまり聞く人や読む人は、その比喩から深い意味を読み取り、それを自らの教訓や警戒として受け取ることができるんだよ。

助手ねこ
あぁ、それはつまり、作者は遠回しに物事を言うから、ダイレクトに責任取らんでもええわけやな。

でも、それを読む人や聞く人は、その中の深い意味や教訓をちゃんと掴むことができるんやな。直接的な表現やなくても、ちゃんと心に響くものは響くってことやね。言葉の奥深さや力を感じる表現やな。

【出典】
詩経しきょう」の「大序たいじょ

中国最古の詩集「詩経」はふう(諸国の民謡)、(朝廷の楽歌)、しょう宗廟そうびょうの学歌)の三つのジャンルからなるが、ここは「風」について述べたもの。古注系では「風」は為政者を風刺したものと解釈している。
【スポンサーリンク】

「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の解説

カンタン!解説
解説

「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」っていう言葉はね、詩や歌には直接的な言葉よりも、もっとイメージや感じることを大切にした表現がたくさん使われてるから、歌ってる人は「直接、あの人のことを言ってるわけじゃないよ!」って言えるんだよね。でも、聞いてる人はその歌の中の言葉や意味から、大切な教訓やアドバイスを受け取ることができるんだ。

この言葉の元になっているのは、「詩経」という昔の中国の詩集の中の一部なんだ。この詩集は、色々なジャンルの詩が集められていて、特に「風」という部分には、国のリーダーや上の人たちをちょっとからかったり、アドバイスしたりするような歌がたくさん入ってるんだよ。

だから、この言葉は、歌や詩を使って、大切なメッセージや考えを伝えることのすごさや大切さを教えてくれるんだよね。直接的な言葉を使わずとも、みんなが感じて、学ぶことができるってことを示しているんだ。

「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の使い方

健太
日本の憲法って捉え方次第で意味が変わる曖昧な表記が多いよね。
ともこ
之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るみたいな感じかしら。曖昧にしておけば、その時の権力者の考え方次第でどうとでもできるもんね。
健太
なんだかずるいね。
ともこ
わざとだとしたらずるいわね。
【スポンサーリンク】

「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の例文

例文
  1. 表現をぼかせば検閲に引っ掛かる心配がない。之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るだ。
  2. 孔子の言葉は婉曲表現が多いが、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るのように罪に問われないためというより弟子を試すように遠回しな言い回しをする。
  3. 隠喩を使った詩が多いのは洒落ているからだと思っていたが、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るためだったのか。
  4. 詩は、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るごとくわかる人にだけわかればいいというスタンスだ。
  5. 之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るように、それなりに学識がないと作者の意図は理解できない。

ことわざ・慣用句のLINEスタンプ発売中♪

「ことわざ・慣用句の百科事典」で使用している、当サイトのオリジナルイラスト素材が、LINEスタンプとしてついに発売開始されました。

意味を考えながらLINEスタンプを繰り返し使うことで、楽しくことわざや慣用句を覚えることができますよ♪