「彩ずる仏の鼻を欠く」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
彩ずる仏の鼻を欠く
【読み方】
さいずるほとけのはなをかく
【意味】
念入りにし過ぎ、大事なところを台無しにしてしまうこと。
やることは大事だけど、やり過ぎると逆効果になることもあるから、ちょうどいい加減を心がけることが大切だね。
【語源・由来】
仏像をつくり上げるのに、手を入れ過ぎて大事な鼻を欠く意から。
【類義語】
・せいずく仏の鼻を欠く
・仏を直すとて鼻を欠く
・下手仏師の地蔵直し
・念の過ぐるは無念
・過ぎたるは猶及ばざるが如し
「彩ずる仏の鼻を欠く」の解説
「彩ずる仏の鼻を欠く」っていう言葉はね、何かをもっとよくしようと思って頑張りすぎて、結果として大事なところを壊してしまう、っていう意味のたとえだよ。
考えてみてね。仏像を作っていて、もうほとんど完成したところで、さらにキレイに彩色をしてもっと素敵にしようと思ったら、その作業中に大事な鼻の部分を壊してしまった、っていう話から来ているんだ。つまり、もう完璧に近いものを、さらに良くしようとした結果、大切な部分を損なってしまうことを示しているんだ。
この言葉は、やりすぎて反対に悪くなってしまうことの危険性を教えてくれるんだよ。もう良いところに手を加えることで、全体が台無しになることがあるから、バランスや適度な加減が大切だってことを伝えているんだね。
「彩ずる仏の鼻を欠く」の使い方
「彩ずる仏の鼻を欠く」の例文
- 健康でありたいとこだわっていたら、彩ずる仏の鼻を欠くようにやり過ぎて体調を崩した。
- プレゼン資料をもっと良くしたいと手を加えたら、彩ずる仏の鼻を欠くごとくわかりにくい資料になってしまった。
- 描いていた絵に太陽を加えたら、蛇足の故事のように彩ずる仏の鼻を欠いた。
- 念入りにトレーニングをしたら、彩ずる仏の鼻を欠くみたいに疲労骨折になった。
- 念を入れ過ぎ、過ぎたるは猶及ばざるが如し彩ずる仏の鼻を欠く。