「大勇は勇ならず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
大勇は勇ならず
【読み方】
たいゆうはゆうならず
【意味】
本当に勇気がある人は無闇に人と争わず威張ることもないので、普段は臆病な人に見える。
無駄に威張ったり争うことはないから、一見すると怖がりに見えるけど、実はその背後には本当の強さがあるんやな。見た目だけじゃなくて、中身を見ることが大切やね。
【出典】
「六韜」の「大智は智ならず、大謀は謀ならず、大勇は勇ならず、大利は利ならず」
【類義語】
・大勇は怯なるが如し
「大勇は勇ならず」の解説
「大勇は勇ならず」っていうことわざはね、本当に勇敢な人は、自分からふんぞり返ったり、ケンカを売ったりしないよ。だから、見た目にはちょっと臆病に見えることもあるんだよ。
たとえばね、クラスで一番力持ちの子がいて、いつも他の子にいじめられる子を守っているとしよう。でも、その力持ちの子は、自分からケンカを始めたり、力を見せびらかしたりしないんだ。だから、一見するとあまり強そうに見えないかもしれないけど、実はすごく勇敢なんだよ。
このことわざは「六韜(りくとう)」っていう本から来ていて、「大智は智ならず。大謀は謀ならず。大勇は勇ならず、大利は利ならず」っていう言葉の一部なんだ。
つまり、「大勇は勇ならず」ってことわざは、本当に勇敢な人は見た目には強そうに見えなくても、大事なときにしっかりと行動できる人のことを言っているんだよ。だから、見た目だけでは人の中身はわからないっていうことを思い出させてくれるんだね。
「大勇は勇ならず」の使い方
「大勇は勇ならず」の例文
- 臆病そうに見える人こそ大勇は勇ならずというように、勇気がある人なんだ。
- 二の足を踏んでチャンスを逃している臆病者に見えるかも知れないが、大勇は勇ならずだ。そう見える君の目が節穴なんだよ。
- 猪のように突き進むことは真の勇気ではない。大勇は勇ならずといい、しっかり考えて行動する人こそ勇気がある。
- 考えなしに飛び込むのは、浅はかだ。大勇は勇ならずというように、本当の勇気を持つ人は軽はずみなことはしない。
- 大勇は勇ならずだから、自爆テロなんて愚かなことはやめた方がいい。