「他人の疝気を頭痛に病む」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
他人の疝気を頭痛に病む
【読み方】
たにんのせんきをずつうにやむ
【意味】
他人のことを心配しすぎてしまうこと。
人の頭痛に同情しすぎて、自分まで頭痛になってしまうこと。
他人の苦しみに対して思いやりを持つのは大切やけど、自分の平穏も守らなあかんってことやね。
【語源・由来】
「疝気(せんき)」とは、漢方で、下腹部から腰部にかけての病気のことと考えられている。
【類義語】
・人の疝気を頭痛に病む(ひとのせんきをずつうにやむ)
・隣の疝気を頭痛に病む(となりのせんきをずつうにやむ)
【対義語】
・人の痛いのは三年でも辛抱する(ひとのいたいのはさんねんでもがまんする)
・人の痛いのは百年でも堪える(ひとのいたいのはひゃくねんでもたえる)
【英語訳】
It is that it is not related to him. You are overly anxious about other people’s affairs. Meddle not with another man’s matter.
「他人の疝気を頭痛に病む」の解説
「他人の疝気を頭痛に病む」ということわざは、自分に直接関係のないことで、無用な心配や悩みをすることを意味しているんだよ。疝気は昔の言葉で、お腹の痛みを指すことが多いけど、この表現では他人の問題や苦痛を自分の頭痛のように深く心配してしまう様子を言っているんだ。
たとえば、友達が何か問題を抱えている時、それが自分には直接影響しないにも関わらず、あまりにも深くそのことを心配しすぎて、自分も苦しくなってしまうような状況を表すのに使われるんだよ。これは、他人事に過度に感情移入することや、余計な心配をしてしまう傾向を指摘しているんだね。
このことわざは、他人の問題に対して共感や同情を示すことは大切だけど、それが過ぎると自分の精神的な健康を害することがあるという警告の意味も含んでいるんだ。だから、他人の問題に対して適切な距離感を保つことの大切さを教えてくれているんだよ。
「他人の疝気を頭痛に病む」の使い方
「他人の疝気を頭痛に病む」の例文
- 彼のことが気になるのはわかるけれど、他人の疝気を頭痛に病むことばかりしていては、君が体を壊してしまうよ。
- 他人の疝気を頭痛に病むという気持ちはわかるけれど、彼ならきっと大丈夫だよ。
まとめ
他人のことでも、まるで自分のことのように心配をしてしまうことが、あるのではないでしょうか。
しかし、他人の疝気を頭痛に病むようになってしまっては、自分が体を壊してしまうかもしれませんね。
あまり、心配をし過ぎないように過ごしたいものですね。