「丹漆文らず」の意味(出典)
【ことわざ】
丹漆文らず
【読み方】
たんしつかざらず
【意味】
もとから美しいものは、とくに飾る必要がないということ。
「丹漆」は、赤いうるし。「文る」は、模様などを描いてかざる意。
なるほどな、それは「もともと美しいものは、飾らんでもいい」ってことやな。
美しい丹の色や、独特の漆の文様は、それだけで充分に美しいから、余計な装飾はいらへんってことやな。もともとの良さを活かすことの大切さを教えてくれてるんやな。
【出典】
「孔子家語」
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「丹漆文らず」の解説
カンタン!解説
「丹漆文らず」っていうことわざはね、元々美しいものや人は、もう何も追加する必要がない、それ以上の装飾はいらないっていう意味だよ。
このことわざの中に出てくる「丹漆」っていうのは、赤色の漆のこと。この赤色の漆はそのままでもとても美しいんだ。だから、「文らず」、つまり装飾しなくてもその美しさは充分に引き立つんだよ。
たとえばね、君がすごく成績がいい生徒だったとしよう。その場合、君はもうすでにすごく素晴らしいんだから、無理に他のことで自分を見せつける必要はないんだ。それが「丹漆文らず」の意味することなんだよ。
このことわざは、美しいものやすごいものは、そのままで充分だし、その美しさやすごさを際立たせるために、無理に装飾する必要はないっていう教えを伝えているんだよね。
「丹漆文らず」の使い方
綺麗な花って無骨な空き瓶にさしておくだけできれいだね。
丹漆文らずというやつね。きれいなものはそのままで美しい。
華道の技術もセンスもいらないね。
美しい物はそのままで価値があるからすごいわね。
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「丹漆文らず」の例文
- ともこちゃんはすっぴんでもきれいで、丹漆文らずなのに化粧が濃い。
- 余計なものは取っ払い、丹漆文らずを貫き素の美しさを生かす。
- 手を加えなくても丹漆文らずだ。むしろこのままが一番いい状態なので、手を加えてはいけない。
- 見事なこの絵は、額縁に入れずこのまま飾ろう。丹漆文らずというからね。
- 丹漆文らずというように、きれいなものはシンプルが一番。ごてごて宝飾品で着飾るのは自信がない人がすることだ。
自然の美しさをそのまま大切にすることの大切さを教えているんだよ。