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【櫝を買いて珠を還す】の意味と使い方や例文(出典・故事・類義語)

櫝を買いて珠を還す

「櫝を買いて珠を還す」の意味(出典・故事・類義語)

意味

【ことわざ】
櫝を買いて珠を還す

【読み方】
とくをかいてたまをかえす

【意味】
外見の立派さに惑わされ、中身の本当の価値に気が付かないこと。また、形式だけ取り入れ、内容を捨て、取捨選択が適切でないこと。

「櫝」は、ふたつきの箱。「珠」は、珠玉。宝石。
ことわざ博士
「櫝を買いて珠を還す」ということわざは、些細なことに夢中になって、本当に大切なことを見失ってしまう状態を表しているんだよ。
助手ねこ
ああ、それって、例えば、プレゼントの箱にばかり気を取られて、中身のプレゼントを忘れちゃうみたいな感じやな。

大事なものを見逃して、つまらないものにばっかり目が行ってしまうことを言うんやね。要注意やな、これは。

【出典】
韓非子かんぴし

【故事】
昔、中国楚の人が、木蘭で作った箱を美しく飾り、中に宝石を入れて売っていた。その箱があまりに美しかったので、鄭の人は箱だけ売って、中の宝石は返したという。

【類義語】
・箱を得て珠を還す

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「櫝を買いて珠を還す」の解説

カンタン!解説
解説

「櫝を買いて珠を還す」という言葉は、大事なものよりも、それを持っている箱や入れ物に目が行ってしまい、本当に価値のあるものを見失ってしまうことを表しているんだよ。

話の元になったのは、昔の中国の話で、ある人が貴重な珠を買おうとしたんだけど、その珠が入っていた箱(櫝)がすごくきれいで素晴らしかったので、結局その箱だけを買って、中の珠を返してしまったんだって。だから、この言葉は「大事なものとそれを持っている入れ物や外見に目が行きすぎて、本質を見失う」という意味になるんだ。

簡単に言うと、「外見や付属品に夢中になりすぎて、本当に大切なものを見過ごす」っていう意味なんだよ。これは、私たちの日常生活でも起こりがちなことで、大事なのは外見やアクセサリーではなく、中身や本質であるということを教えてくれる言葉なんだね。

「櫝を買いて珠を還す」の使い方

ともこ
クッキー缶が流行っているわね。
健太
櫝を買いて珠を還すというやつだよ。
ともこ
あら。中身もおいしいのよ。
健太
僕は、今までもこれからもアルフォート一筋だよ。
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「櫝を買いて珠を還す」の例文

例文
  1. 映えブームのせいで櫝を買いて珠を還すように、見た目重視の風潮になってしまった。
  2. 櫝を買いて珠を還すというように、人は見た目に心動かされるものだから、ディスプレイに力を入れる。
  3. 外見に惑わされ、櫝を買いて珠を還すようでは後々悔いることになる。中身でそのものの価値をはからねばならない。
  4. 真似して取り入れるべき点と、捨て去るべき点が、櫝を買いて珠を還すようにおかしい。
  5. 何故そうしているのか考えず、前任者の方法を踏襲して取り入れ、櫝を買いて珠を還すようでは中身が伴わず失敗する。

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