「狐丘の誡め」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
狐丘の誡め
【読み方】
こきゅうのいましめ
【意味】
立身出世しても他の人から恨まれないようにするべきだということ。
「狐丘」は、昔の中国の村の名。
「狐丘の誡め」という表現は、他人から恨まれたり、羨まれたりしないように行動することを助言する言葉だよ。
ああ、それは要するに、他人からひどく羨まれたり、妬まれたりしないように、ちょっと控えめに行動せんとあかんってことやな。
無用なトラブルや争いを避けるために、ちょっと賢く行動するってアドバイスやね。
【出典】
「列子」
【故事】
中国、春秋時代、狐丘の地の長老が楚の家老孫叔敖のところに来て「人は位が高くなると周囲から三つの恨みをもたれる。官位が高くなれば人々がこれをねたみ、役職の領域が広く立派になれば君主がこれを憎み、俸禄が多くなれば他人のそねみ・恨みを買う。だから身を慎まねばならない」と戒めた。孫叔敖は「位が高くなるほど慎み深く、役職の幅が広がるほど謙虚に心配りし、収入が増えるほど人々への恵みを厚くします」と答えたという故事から。
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「狐丘の誡め」の解説
カンタン!解説
「狐丘の誡め」という言葉は、昔の話「列子‐説符」から来ているんだよ。その話によると、狐丘という場所に住むおじいさんが、楚の国の大切な人、孫叔敖のお祝いに行ったんだ。そこでおじいさんは、孫叔敖に対して、人たちの羨みや嫉妬を引き起こさないように、気をつけるようにとアドバイスしたんだよ。
この話から、この言葉は「他の人からうらやましがられないように気をつける」という意味になったんだ。要するに、高い地位や成功を持っている人は、人の羨みの目を気にして、慎重に行動するようにという教えを伝えているんだよ。
「狐丘の誡め」の使い方
最近、人に足を引っ張られるな。
狐丘の誡めを守らないからよ。
調子に乗らないように慎んでいたのに。
相手はそう思わなかったんでしょうね。傲慢に思えたんでしょう。
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「狐丘の誡め」の例文
- 出世すればするほど謙虚な姿勢をとらないと、狐丘の誡めのように痛い目を見る。
- 給料が上がり妬まれ命の危険を感じたので、狐丘の誡めを遵守する。
- 地位が上がり驕り高ぶっていたら、狐丘の誡めのようになった。
- 狐丘の誡めを心に留め、地位が高くなっても傲慢にならないようにする。
- 出世した僕に嫉妬する人間が小さいのであって、僕は悪くないと思っていたが、狐丘の誡めを知り反省した。