【ことわざ】
子は鎹
「子は夫婦の鎹」ともいう。
【読み方】
こはかすがい
【意味】
鎹は材木をつなぎとめる器具であるが、夫婦の間で同じ働きをして、夫婦の仲をつなぎとめるのは子どもだということ。
【語源・由来】
「鎹」とは材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む、両端のまがった大きな釘のことで、夫婦の仲が悪くても、子への愛情のおかげで夫婦の縁を切らずにいられる、子が夫婦の縁を保ってくれるということのたとえ。
【類義語】
・縁の切れ目は子で繋ぐ
・子は縁つなぎ
【英語訳】
A child is the pledge of affection.
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「子は鎹」の使い方

子は鎹ってよくいうだろう?うちもよく両親が喧嘩をするんだけど、僕が喧嘩中に顔を出すと仲良くなるから、僕は彼らの鎹になっているんだって思うんだ。

そうね、よく聞くわね。でも、なんでそんなに喧嘩をするの?

それはね、僕の成績が悪いのは、誰のせいなのかってテストの度に喧嘩になるんだよね。

それは、勉強をしない健太くんが悪いのだから、健太くんは鎹じゃないんじゃないかな・・・。
「子は鎹」の例文
- まさしく「子は鎹」といった感じの夫婦をよく見かけるが、その「子」は鎹になって幸せなんだろうか。
- 女性が強くなってきている現代では、子は鎹にならないといわれている。
- 趣味も性格も合わない僕らにとって、子供だけが夫婦を唯一つないでいるもので、まさに子は鎹だった。
- 最近、離婚率が増加したって聞くけれども、子は鎹っていうの昔のことなのかねえ。
- 姉夫婦は、子は鎹の典型的夫婦だが、あの子が自立するような年になったら、どうするんだろう。
まとめ
子は鎹となって、仲良く暮らせる家族は子供のために良いが、子は鎹と思って我慢する家族の中で育つ子供は、大人に対して不信感を持って育つ。なので、子供たちの明るい未来のためにも、子は鎹と気づいたら、子供を所有物ではなく対等の人間としてとらえ、夫婦はお互いを尊重しあえる家庭が増えることが望ましいと思う。