「黒牛白犢を生む」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
黒牛白犢を生む
【読み方】
こくぎゅうはくとくをうむ
【意味】
吉凶禍福はどうなるか分からないということ。黒牛が白牛を生むということ。
たとえば、思わぬ時に思わぬことが起こることもあるし、過去の経験だけで未来を予測するのは限界があるんやな。このことわざは、それを上手く表してるわ。
【出典】
「列子」
【故事】
中国宋の国に三代にわたり徳行のあつい人がいた。その家の黒い牛が白い子牛を生んだので孔子に話したところ「めでたい」と言ったので、この白い子牛を天帝に捧げたが、一年後その家の主は盲目になってしまった。それからまた黒い牛が白い子牛を生んだので気のすすまない息子の反対を押し切り、主は再び孔子に相談した。すると孔子はまた「めでたい」と言ったので、子牛を天帝に捧げた。一年後、今度は息子が盲目になった。その後、楚が宋を攻めて町を囲み健康なものは戦に駆り出されたが、この親子は召集されず生き残った。楚の軍隊が引き上げると目が見えるようになったという。
【類義語】
・塞翁が馬
「黒牛白犢を生む」の解説
「黒牛白犢を生む」っていう言葉はね、世の中の出来事や運命は予測できない、っていう意味だよ。
簡単に言うと、黒い牛が白い子牛を生むって、ちょっと意外じゃない?そういう意外なことが、実はこの世の中にはたくさんあるんだよ。みんなが思ってる通りにはいかないこともたくさんあるってことを、この言葉は教えてくれるんだ。
だから、この言葉を使うと、世の中は思い通りにはいかない、何が起こるかわからないよ、っていう意味を伝えることができるんだよ。
「黒牛白犢を生む」の使い方
「黒牛白犢を生む」の例文
- 塞翁が馬とか黒牛白犢を生むというが、不幸だと思えたことが幸福に転じることもあるので嘆かない。
- そんなに落ち込まないで黒牛白犢を生むというから、この先分からないわよ。
- 黒牛白犢を生むといわれるように、不合格だった方が幸せな未来が待っているかもしれないじゃない。
- 骨折で試合に出られなかったのは残念だったが、黒牛白犢を生むというじゃないか。いいことの兆しかもしれない。
- 黒牛白犢を生むというので一喜一憂しない。
これは、予期せぬ事態や意外な結果が生じることを示しているんだ。