「鼓琴の悲しみ」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
鼓琴の悲しみ
【読み方】
こぎんのかなしみ
【意味】
親友と死に別れた悲しみをいう。
そんな大切な人を失ったときの気持ちを言い表す言葉なんやな。心からの悲しみやわ。
【出典】
「世説新語」
【故事】
中国晋の張翰が親友の顧栄の葬儀に参列し、彼の死を悲しみ顧栄が愛用していた琴を泣きながら弾いて、悲しみのあまりついに喪主の手もとらずに去ったという故事から。
【類義語】
・伯牙、琴を破る
・子期死して伯牙復琴をかなでず
・絃を絶つ
・琴の緒絶ゆ
「鼓琴の悲しみ」の解説
「鼓琴の悲しみ」っていう表現はね、大切な友達が亡くなったときのすごく深い悲しみのことを言うんだよ。
「鼓琴」は、琴っていう楽器を弾くことなんだよ。昔々、中国の晋っていう時代に、顧栄っていう人が亡くなったんだ。そしたら、彼のとっても親しい友達で、名前は張翰っていう人が、そのお葬式に来て、顧栄が生きてるときによく弾いていた琴を持って、涙を流しながらその琴を弾いたんだよ。それで、その場面がすごく感動的で、人々にとても印象に残ったから、「鼓琴の悲しみ」っていう言葉が生まれたんだ。
だから、この言葉を使うと、本当に心からの、深い悲しみを伝えることができるんだよ。
「鼓琴の悲しみ」の使い方
「鼓琴の悲しみ」の例文
- 鼓琴の悲しみから立ち直るのに3年かかった。
- 災害で家族や友人を失った人は多く、僕もその一人で鼓琴の悲しみを味わった。
- この年になると鼓琴の悲しみで嘆くことが増える。
- 鼓琴の悲しみでご飯ものどを通らない僕を、天国から見ている親友は怒っているだろう。
- 鼓琴の悲しみに耐え、僕は友人の分も懸命に生きる。