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「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の意味(出典)
【ことわざ】
之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る
【読み方】
これをいうものつみなくこれをきくものもっていましむるにたる
【意味】
詩は比喩的表現で直接的な表現を避けるから、作者は言ったことで罪に問われることはない。聞くものは、言葉から意味を読み取り戒めとすることができる。
でも、それを読む人や聞く人は、その中の深い意味や教訓をちゃんと掴むことができるんやな。直接的な表現やなくても、ちゃんと心に響くものは響くってことやね。言葉の奥深さや力を感じる表現やな。
【出典】
「詩経」の「大序」
「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の解説
「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」っていう言葉はね、詩や歌には直接的な言葉よりも、もっとイメージや感じることを大切にした表現がたくさん使われてるから、歌ってる人は「直接、あの人のことを言ってるわけじゃないよ!」って言えるんだよね。でも、聞いてる人はその歌の中の言葉や意味から、大切な教訓やアドバイスを受け取ることができるんだ。
この言葉の元になっているのは、「詩経」という昔の中国の詩集の中の一部なんだ。この詩集は、色々なジャンルの詩が集められていて、特に「風」という部分には、国のリーダーや上の人たちをちょっとからかったり、アドバイスしたりするような歌がたくさん入ってるんだよ。
だから、この言葉は、歌や詩を使って、大切なメッセージや考えを伝えることのすごさや大切さを教えてくれるんだよね。直接的な言葉を使わずとも、みんなが感じて、学ぶことができるってことを示しているんだ。
「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の使い方
「之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る」の例文
- 表現をぼかせば検閲に引っ掛かる心配がない。之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るだ。
- 孔子の言葉は婉曲表現が多いが、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るのように罪に問われないためというより弟子を試すように遠回しな言い回しをする。
- 隠喩を使った詩が多いのは洒落ているからだと思っていたが、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るためだったのか。
- 詩は、之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るごとくわかる人にだけわかればいいというスタンスだ。
- 之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足るように、それなりに学識がないと作者の意図は理解できない。
そのため、作者自体はその表現によって責任を問われることは少ないんだよ。でも、それを受け取る側、つまり聞く人や読む人は、その比喩から深い意味を読み取り、それを自らの教訓や警戒として受け取ることができるんだよ。