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「猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ
【読み方】
さるをこうちゅうにおけばすなわちぶたとおなじからしむ
【意味】
有能なものも条件が整わなければ能力を発揮することができず、無能なものと変わらない。
人も一緒や、才能があるのにそれを活かせる場所や機会がなければ、もったいないことになるんやな。才能ある人を見つけたら、その人の力を最大限に引き出せるような環境を作ることが大事やね。
【語源・由来】
猿を狭い檻に閉じ込めると本来の敏捷さが発揮されず鈍重な豚と同じだということから。
【出典】
「韓非子」
「猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ」の解説
「猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ」っていうことわざはね、すごく上手な人や特別な能力を持った人でも、その能力を生かせる環境やチャンスがないと、結局は普通の人と変わらなくなっちゃうよ、っていう意味なんだよ。
たとえばね、サッカーが超得意な子がいるとして、でもその子がサッカーをする機会が全然なくて、ボールもなくて、サッカーの練習もできない場所にいたら、その子のすごいサッカーの能力は生かされないよね。そして、時間がたてばその子のサッカーの腕も他の普通の子と変わらなくなっちゃうかもしれないよ。これがこのことわざの教えることなんだ。
「猿」とは賢い動物を示していて、「柙中」とは閉じ込められた場所のこと。「豚」はこのことわざの中では、普通の動物、すなわち普通の人を表しているんだ。だから、このことわざは、どんなにすごい能力を持った人でも、その能力を生かせる場所や機会がなければ、他の普通の人と同じになっちゃうよ、って警告しているんだよね。だから、自分の特別な能力や才能を大切にして、それを生かす機会や場所を見つけることが大切だってことを教えてくれているんだよ。
「猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ」の使い方
「猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむ」の例文
- 猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむから、地方でも都会と同じ水準の教育を受けられるように整備する。
- 可愛い子には旅をさせよというし、狭い日本では猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむということになるから留学をさせようかと思う。
- 猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむので、できるだけ多くの社員が才能を発揮できるよう条件を整える。
- 嚢中の錐のように才能は自然と人が知る所となることもあるが、猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむように埋没することもある。
- 彼は有能なのに、猿を柙中に置けば則ち豚と同じからしむように才能を発揮できていない。彼の才能を開花させるために何とかしてあげたい。
結果として、普通の人と変わらなくなってしまう、という警告を込めた表現なんだ。