【ことわざ】
猿に絵馬
【読み方】
さるにえま
【意味】
取り合わせがよいこと。
【語源・由来】
猿が馬の守護神とされることから。
「絵馬」は、社寺(しゃじ)に祈願するとき、あるいは願いがかなった時のお礼をするときに奉納(ほうのう)するもので、絵が描かれた木の板です。昔の日本では神々は馬に乗って現れるとされ、神輿(みこし)が生まれる以前は神座の移動には馬がつかわれていたそうです。風土記(ふどき)によれば、崇徳(すとく)天皇のころから神事の際に馬を献上する風習が始まったとされ、奈良時代から馬を奉納できない者は木や紙、土で作った馬の像で代用するようになって、板に馬の絵、今でいう絵馬が見られるようになったそうです。
【類義語】・梅に鶯(うめにうぐいす)
・獅子に牡丹(ししにぼたん)
・竹に雀(たけにすずめ)
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「猿に絵馬」の使い方
日曜日にお父さんと最近人気のラーメン屋さんに行ったんだ。
おいしかった?
有名なみそラーメンと餃子のセットはおいしかったよ。次はチャーハンセットだな。
梅に鶯、猿に絵馬、たまらない組み合わせね。
「猿に絵馬」の例文
- 今の部長と課長は、猿に絵馬、最高の組み合わせでやる気も出るし快適な職場です。
- 桜が満開ですね。お弁当広げて日本酒で一杯なんて、猿に絵馬ですね。
- イベント企画としては場所も時期のベストです。猿に絵馬のようないいイベントになるでしょう。
- 猿に絵馬、いいカップルですね。どちらがお猿さんかな。
まとめ
欧米では、古代ローマから「猿」のイメージはあまりいいものではありません。中世でも寓話の中の猿はどちらかというと悪者が多かったようです。真偽は分かりませんが、「猿の惑星」という映画はアジア人、特に日本人が世界を牛耳ることをシナリオの原点としているなどという話もありました。イスラム教では犬は不浄(ふじょう)なものとして嫌われものです。同じ動物でも地域・文化・宗教の違いで全く違った印象なのですね。