「榻の端書」の意味(語源由来)
【ことわざ】
榻の端書
【読み方】
しじのはしがき
【意味】
恋愛を成就させるのは難しいということ。男の恋の熱烈さをいう。
恋ってのは、思い通りにいかんことも多いけど、その切なさがまたいいんやろな。それにしても、「榻の端書」って、なんか詩的やね。
【語源・由来】
昔、恋をした男が相手の女に百夜通って牛舎の榻で寝たら会おうといったので、男は九九夜まで通い、榻の端に証拠を書きつけていった。しかし百夜めに支障があって行くことができず、思いを遂げることができなかったという伝説から。また、「千載和歌集」には「思ひきや榻の端書きかきつめて百夜も同じまろねむせむとは(藤原俊成)」とある。
「榻の端書」の解説
「榻の端書」っていう言葉はね、男の子が好きな女の子にすごく一生懸命アピールしているけれども、なかなか思い通りにならない恋心を表しているんだよ。
昔の話で、ある男の子が女の子と付き合いたくて、女の子が「100日間毎日会いに来たら、付き合ってあげる」と言ったんだ。男の子はその言葉を信じて、毎日毎日会いに行ったんだけど、99日目まで来たところで、何かトラブルが起きて、最後の100日目に会いに行けなくなってしまったんだよ。だから、結局その恋は叶わなかったという悲しい話なんだ。
榻っていうのは、床やベッドのことを指していて、端書っていうのは、その床やベッドの端に印をつけて、毎日会いに行った記録をつけたっていう意味なんだよ。だから、「榻の端書」っていう言葉は、すごく一生懸命だけどうまくいかない恋心を表している言葉なんだね。
「榻の端書」の使い方
「榻の端書」の例文
- 彼のともこちゃんへの思いは榻の端書で、ちょっとストーカーになりかけている。
- 健太くんの恋心は榻の端書なので、恋は盲目状態だ。
- 彼は恋愛体質なので、恋に落ちると榻の端書のように熱烈なものになる。
- 彼女とはすれ違いばかりで、榻の端書で歯がゆい。
- 恋は相手があることだから、榻の端書のように思い通りに行かないものだ。
榻の端に書かれた文字のように、切実で切ない気持ちが込められているんだ。