「十読は一写に如かず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
十読は一写に如かず
【読み方】
じゅうどくはいっしゃにしかず
【意味】
書物は十回読み直すより、丁寧に一回書き写した方が理解が深まるということ。
読むだけやといくらでも忘れるけど、書き写したら頭に残りやすいってことやな。実際に手を動かして書くことで、脳がその情報をもっとしっかりと記憶するんやろな。
やっぱり、自分で書いたり絵を描いたりするのは、ただ見たり聞いたりするよりもええ勉強になるってことかいな。
【出典】
「韓林玉露」
【類義語】
・十遍読むより一遍写せ
・読むより写せ
【スポンサーリンク】
「十読は一写に如かず」の解説
カンタン!解説
「十読は一写に如かず」っていうのは、ね、本をたくさん読むよりも、一回自分で書いてみたほうが、その内容をずっとよく覚えられるっていう意味なんだよ。
たとえば、漢字の勉強をしているときに、何回も見て覚えるのもいいけど、実際にノートに書いてみると、もっと頭に残りやすいんだ。これは、書くという行為が脳に刺激を与えて、覚える力を強くするからなんだよ。だから、「十回読むより一回書いたほうが覚えられる」というわけなんだね。
「十読は一写に如かず」の使い方
教科書をどれだけ読んでも頭に入らないよ。
十読は一写に如かずというから書き写してみたら。
手を動かした方が頭に入るって言うよね。
最近の授業はタブレットが多くて、ペンを使って書くことが減ったから頭に入らないんじゃないかしら。
【スポンサーリンク】
「十読は一写に如かず」の例文
- 耳で覚えることは難しいが、写経をすると十読は一写に如かずというようにすぐにお経を覚えた。
- 年をとって理解力が低下したので、十読は一写に如かずというから書き写してみた。
- 十読は一写に如かずといわれるから、参考書をすべてノートに写したらすべて覚えた。
- 理解できない教科は鉛筆で丸写しするといい。十読は一写に如かずというから騙されたと思ってやってみて。
- 勉強する時間が取れず焦っている時は、とりあえず十読は一写に如かずと考え教科書を写せばなんとかなる。
学習においては、能動的な参加が受動的な学習よりも効果的であるという考えを表しているんだね。