「駟も舌に及ばず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
駟も舌に及ばず
【読み方】
しもしたにおよばず
【意味】
失言は消すことができないから、発言には気をつけよということ。
だから、ほんまに言うべきかどうか、よーく考えてから話さなアカンってことや。なんでもかんでもポンポン言ってたら、後で後悔することになりかねへんからな。
【語源・由来】
一度口に出した言葉は、四頭立ての馬車で追いかけても追いつかない意から。
【出典】
「論語」
【類義語】
・駟馬も追う能わず
・一言既に出ずれば駟馬も追い難し
「駟も舌に及ばず」の解説
「駟も舌に及ばず」という言葉は、昔の中国の有名な本「論語」に出てくる言葉だよ。これは、「いったん言っちゃったことは、どんなに速い馬の車でも追いかけて取り戻すことはできないよ」という意味なんだ。
例えばね、友達にちょっと意地悪なことを言っちゃって、すぐに「ごめん、そんなこと言うつもりなかった!」って謝っても、言っちゃったことは消えないんだ。その言葉で友達が傷ついてしまったら、それは簡単には直らない。だから、私たちは言葉を選んで、注意深く話さなくちゃいけないってことを教えてくれているんだよ。
この「駟も舌に及ばず」という言葉は、駟馬(し‐め)っていう、とっても速い4頭立ての馬車が、いったん出た言葉には追いつけないって言っているわけ。つまり、一度出ちゃった言葉は取り戻せないから、慎重に話すようにしようね、っていう大切な教えを伝えているんだね。
「駟も舌に及ばず」の使い方
「駟も舌に及ばず」の例文
- うかつな発言はできない。駟も舌に及ばずと戒める。
- 失言で何人もの政治家が失脚しているが、駟も舌に及ばずだ。
- 口にした言葉は引っ込めることはできない。駟も舌に及ばずなので気をつけるべきだ。
- 発言の撤回は許されない。駟も舌に及ばずだから、よく考えて発言すべきだ。
- 親しき中にも礼儀ありというし、駟も舌に及ばずだから、親しい人に対しても発言は慎重であるべきだ。