「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の意味(出典)
【ことわざ】
小人の交わりは甘きこと醴の如し
【読み方】
しょうじんのまじわりはあまきことれいのごとし
【意味】
徳のないつまらない人間の交際は、甘酒のように甘くべったり馴れあうものだが、利益がないと長続きしないということ。
甘酒のように甘くべたべたした関係は、利益が基になってるから、その利益がなくなると関係も途絶えやすいってことやね。小人物同士の関係が利害関係に基づいていて、深い信頼や絆が欠けてることを風刺してるんや。
【出典】
「荘子」
「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の解説
「小人の交わりは甘きこと醴の如し」という言葉は、品格が低い人々(小人)の交わりは甘酒(醴)のように甘く取っつきやすいが、結束が脆く、長続きしないという意味を持っているんだよ。この表現は、徳や真の友情に欠ける人々の関係が、一時的な利益や表面的な楽しさに基づいており、その利益がなくなるとすぐに関係が壊れることを指摘しているんだね。
たとえば、互いの利益のためだけに結びついた人々の関係が、その利益が失われたときにすぐに解消されるような状況が「小人の交わりは甘きこと醴の如し」と表現されることがあるよ。この言葉は、表面的には甘く楽しく見える関係でも、深い信頼や共感に基づいていないために、簡単に崩れ去ることを教えてくれているんだ。
「小人の交わりは甘きこと醴の如し」ということわざは、人間関係において真の友情や信頼がどれほど重要であるか、そして表面的な楽しさや利益だけに基づく関係の脆弱さを教えてくれているんだよ。長続きする関係は、相互の理解と尊敬に基づいて築かれるというメッセージが含まれているんだね。
「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の使い方
「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の例文
- 小人の交わりは甘きこと醴の如しというが、僕と一緒にいても利益がないと判断したのかさっぱり連絡が来なくなった。
- 蜜のように甘く密な付き合いに見えて、小人の交わりは甘きこと醴の如しで利益がないと見るや否や蜘蛛の子を散らすようにいなくなる。
- リストラされた途端、小人の交わりは甘きこと醴の如しのように友人がいなくなった。
- 小人の交わりは甘きこと醴の如し、利益でだけつながっている友人は長続きしない。
- つまらない人間との付き合いは気楽なものだが、小人の交わりは甘きこと醴の如しというように親友とは言えない。
つまり、この言葉は、小人物同士の関係が利害関係に基づいており、本質的な信頼や深い絆が欠けていることを風刺しているんだ。