「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず
【読み方】
しょうりょうしんりんにすくうもいっしにすぎず
【意味】
人は身分や能力に見合った境遇に満足すべきだということ。
シンプルな生活や、必要最低限のもので幸せになることの大切さを示してる言葉や。
【語源・由来】
みそさざいは深い林に巣をつくるが、必要なのはただ一本の枝であるという意から。
【出典】
「荘子」
【類義語】
・巣林一枝
・偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず
・食前方丈一飽に過ぎず
・千畳敷に寝ても一畳
・千石万石も米五合
「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」の解説
「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」という表現は、『荘子』の「逍遥遊」から来ていて、ミソサザイ(鷦鷯)が深い森に巣を作るにもかかわらず、そのために必要なのはただ一本の枝だけであることを意味しているんだ。これは、人間も自分の本当に必要なものに満足し、それ以上の過剰な欲望を持たないようにすべきだという教えを含んでいるんだね。
この言葉は、自然界の単純さと効率性を人間の生活に当てはめて、人々が本質的に必要なものに集中し、無駄な欲望や過剰な物質主義から離れるべきだという考え方を示しているよ。ミソサザイは多くの枝がある深い森の中で生活しているが、実際に必要なのは巣を作るための一本の枝だけ。
「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」という表現は、人々が自分の分に満足し、必要以上のものに執着しないことの重要性を教えてくれるんだ。つまり、シンプルで質素な生活が、実は最も豊かで満足のいく生活であるということを伝えているんだね。
「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」の使い方
「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」の例文
- 幸せのためには、鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず足ることを知るべきだ。
- 地球が悲鳴を上げているので、そろそろ人類は鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずというように現状に満足すべきだ。
- 鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずというが、人が自分の能力を見誤り高く見積もっていたら、永遠に満足しないだろう。
- 分相応に幸せならそれでいい。鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずといい、満足することが多幸感につながる。
- 境遇に満足し鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずと考えるべきだが、政治家が私腹を肥やし国民にだけ痛みを押し付けるのであれば不満を抱くべきだ。