【ことわざ】
人後に落ちない
【読み方】
じんごにおちない
【意味】
他人に先を越されない。ひけをとらない。
【語源・由来】
「人後」とは他人の後ろ、他人より下であること。「李白」の詩「夜郎に流され辛判官に贈る」から。「気岸遥かに凌ぐ豪士の前、風流あえて落ちんや他人の後に」に基づく。
【類義語】
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【対義語】
ー
【英語訳】
to be behind no one
second to none
「人後に落ちない」の使い方
健太くんは空手で鍛えているから強いけれども、暴力を嫌っていることに関しては人後に落ちないわよね。
そりゃそうだよ。暴力を嫌いだから、暴力を受けないために空手を始めたんだもの。
へえ、そうだったの。知らなかったわ。
今でも続けているのは、先生が尊敬できるからだけれども。先生を尊敬する気持ちも人後に落ちないよ。
「人後に落ちない」の例文
- 兄が弟思いであるように、弟も兄をとても信頼していて、兄思いでは人後に落ちないところがある。
- 私も会社の行く末を心配することにおいては人後に落ちないつもりですが、トップの判断を信じます。
- 彼は、山登りに関しては、人後に落ちない無数の体験をしている。
- 健太くんは酒好きな点では人後に落ちないが、今は酔うわけにはいかないからと飲むのを我慢している。
- 彼の蕎麦の食べっぷりの鮮やかさといったらなくて、 私も人後に落ちない蕎麦好きのほうだが、とても真似ができない。
まとめ
「人後に落ちない」は人の後ろに落ちないということで、他人にひけをとらないという意味だが、人と比べてばかりだと人生疲れるものである。魚が大好きな「さかなくん」さんは魚の知識に関しては人後に落ちない。けれども、彼は、きっとただひたすらに好きだから知識を求め続けているのであって、人後に落ちるか人後に落ちないかは気にしていないと思う。それほどまでに好きなことを見つけ、それと関わり生きていくことができている彼は、とても幸せな人だとうらやましく思う。