「鐘を聞いて日と為す」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
鐘を聞いて日と為す
【読み方】
しょうをきいてひとなす
【意味】
教えられたことを思い違いをしておぼえること。
ああ、そういうことか。つまり、「人から聞いたことを間違えて覚える」ってことやな。他人からの情報を誤解して、違う意味に取ってしまうってことや。
人から教えられたことをそのまま鵜呑みにせずに、自分でしっかりと確かめることが大事やってことを教えてくれる言葉やな。情報は正確に理解することが重要や。
【出典】
「蘇軾」の「日喩」
【語源・由来】
目の見えない人が、太陽は金だらいのようなものだと聞かされ、それをたたいて音を覚え、後日、鐘の音を聞いた時、太陽だと思ったという話から。
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「鐘を聞いて日と為す」の解説
カンタン!解説
「鐘を聞いて日と為す」という表現は、他人からの誤った情報や説明に基づいて、物事を間違って理解することをたとえているんだ。この言葉は、目の見えない人が、太陽が金だらいのようなものだと誤って教えられ、その形と音を覚えた後で鐘の音を聞いたときに、それが太陽だと誤解したという話に由来しているんだね。
この故事から来ている「鐘を聞いて日と為す」という表現は、不正確な情報や誤解に基づいて間違った結論に至ることを警告しているよ。たとえば、誤った情報や先入観に基づいて判断を下すと、現実とはかけ離れた誤った理解に至ることがある。
このことわざは、正確な情報と客観的な理解の重要性を教えてくれるんだ。つまり、情報を鵜呑みにせず、自分で確かめることが大切だということを伝えているんだね。また、他人からの情報や教えをどのように受け取り、解釈するかが重要であるという教えも含まれているんだ。
「鐘を聞いて日と為す」の使い方
あの人は鈴木さんだよね。
違うわよ。佐藤さんよ。
鈴木さんって聞いた気がするんだけど、鐘を聞いて日と為してしまったか。
名前を呼ぶ前に確認して良かったわね。
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「鐘を聞いて日と為す」の例文
- 鐘を聞いて日と為すように、30年間ずっと思い違いをしていたことに気付く。穴があったら入りたい気分だ。
- 教えられたとおりにしたつもりだったが、鐘を聞いて日と為してはき違えていたようだ。
- 言葉で伝えると、鐘を聞いて日と為す危険があるので書類にして渡す。
- これは履くものだと教えてもらったと思ったが、鐘を聞いて日と為すで着るものだった。
- ちゃんと授業を聞いているが、鐘を聞いて日と為すことがよくあってテストで間違える。
鐘の音を聞いてそれを日の出や日没と勘違いするようなもので、誤った情報や解釈に基づいて行動することの危険性を警告している言葉なんだ。