【ことわざ】
初心忘るべからず
【読み方】
しょしんわするべからず
【意味】
物事を始めたばかりの頃の、真剣で謙虚な気持ちを忘れるなというたとえ。
【語源・由来】
世阿弥(ぜあみ)の、「花鏡(かきょう)」に「当流に万能一徳(まんのういっとく)の一句あり。初心不可忘(しょしんわするべからず)」とあることが由来。
物事に慣れて、怠け心を起こしたり、うぬぼれたりすることを戒める言葉から。
【類義語】
・始めが大事(はじめがだいじ)
【英語訳】
Don’t lose sight of your original goal.
「忘る(わする)」は、「忘れる」の文語形。
文語体の句なので「初心忘れるべからず」とするのは避けたほうがよい。
文語体の句なので「初心忘れるべからず」とするのは避けたほうがよい。
【スポンサーリンク】
「初心忘るべからず」の使い方

ともこちゃん、僕のシュート見てくれる?

すごいわ、とっても上手ね!

これなら、来週の試合も大活躍できそうだから、遊びに行ってこようかな。

健太くん、初心忘るべからずよ。
しっかり練習してね。
しっかり練習してね。
「初心忘るべからず」の例文
- なんだか最近やる気がなくなってきた。でも初心忘るべからずだから、もう一度がんばろう。
- 新しい仕事にはだいぶ慣れてきたけれど、慣れた頃が恐ろしい。初心忘るべからずで取り組もう。
- 結婚当初はあれほど料理をがんばっていたけれど、この頃すっかり出前が多くなってしまっているわ。初心忘るべからずで、料理の勉強をもう一度やってみようかしら。
- 最近はサッカーの練習にも慣れてきて、ついついいい加減になってしまっている。初心忘れずべからずだな。
- ちょっと上達したからといって、いい気になってはいけない。初心忘るべからずだよ。
元来は能楽(のうがく)の芸の修練について述べたものだが、あらゆる分野でも通用する。