「卵を見て時夜を求む」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
卵を見て時夜を求む
【読み方】
たまごをみてじやをもとむ
【意味】
順序を考えず、結果を急ぎ期待をかけすぎること。せっかちすぎること。
「卵を見て時夜を求む」ということわざは、まだ卵の状態なのに、その卵が孵って鶏になり、時を告げることを急ぎ足で待ち望むという意味があるんだよ。
まだ卵やのに、もうニワトリになって時を告げてほしいなんて、ちょっとせっかち過ぎやない?
順序を守って、ちゃんと待つことも大事やな。すぐに結果を求めても、そうはいかへんこともあるってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
卵のうちから成長して時を告げるのを期待する意から。
【出典】
「荘子」
聖人の道がどういうことかわかったという瞿鵲子を賢者の長梧子がたしなめた言葉の一部。
【類義語】
・飛ぶ鳥の献立
・捕らぬ狸の皮算用
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「卵を見て時夜を求む」の解説
カンタン!解説
「卵を見て時夜を求む」っていうことわざは、何かを始めたばかりで結果が出る前から、その結果を急いで求めることを表しているんだよ。
たとえばね、テストの勉強を始めたばかりなのに、すぐ満点を取れると思っているとか、野菜の種を蒔いたばかりなのに、もう収穫できると思っている、そういう態度を表すんだ。
このことわざは「荘子」という古代中国の書物からきていて、「時夜」っていうのは鶏が朝が来たと鳴くことを指しているんだ。鶏がまだ孵ってもいない卵を見て、早く孵ると期待しすぎて、誤って朝が来たと鳴く、という話からきているんだよ。
だから、何かを始めたばかりで結果が見えない状態から、すぐに結果を求めることは適切ではないよ、っていう意味があるんだね。大事なことは、焦らずにじっくりと結果を待つことだよ。
「卵を見て時夜を求む」の使い方
兄さんに子供が生まれたんだけど、「この子は大女優になるぞ」って言っていたんだ。
卵を見て時夜を求むね。
親馬鹿なんだよね。
まあ、しょうがないわよね。
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「卵を見て時夜を求む」の例文
- 芽吹いたばかりなのに、卵を見て時夜を求むように今年のできは最高だと決めつけるのは早計だ。
- 「この子は大きくなるぞ。180cmは軽く超えるな」って、卵を見て時夜を求むようなことを何を根拠に言っているんだろう。
- 「きっと大物になる」と卵を見て時夜を求むように期待をかけるのは、本人にとって励みではなく呪いにもなる。
- 卵を見て時夜を求むとは、気が早い。あとでがっかりすることになっても知らないぞ。
- ちらっと見てすべてを知った気になるなんて、卵を見て時夜を求むだな。