「力山を抜き気は世を蓋う」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
力山を抜き気は世を蓋う
「抜山蓋世」ともいう。
【読み方】
ちからやまをぬききはよをおおう
【意味】
山を抜き取るほど力が強く、世を圧倒するほどきわめて意気盛んなこと。
「力山を抜き気は世を蓋う」は、その人の力量が山を抜き、その精神力や勢いが世間全体を覆い尽くすほどのものであるということを表現したことわざだよ。
つまり、このことわざは物凄い力量と精神力を持っている人のことを表してるんやな。
それほどまでの力と気力がある人は、自分の影響力で周りを圧倒し、一つの世界を作り出すことができるってことやね。すごいわ!
【語源由来】
山を引き抜こうかというほどの力と、世の中をおおい尽くさんばかりの気力の意から。
【出典】
「史記」
垓下の戦いで漢軍に包囲されたとき、絶望した楚の項羽がうたった詩「垓下の歌」の一節。
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「力山を抜き気は世を蓋う」の解説
カンタン!解説
「力山を抜き気は世を蓋う」っていうことわざはね、山を引っこ抜くほどの力強さと、世界を覆い尽くすほどのエネルギーを持っているという意味なんだよ。
この言葉はね、昔の中国の歴史書「史記」の中の項羽本紀から来ていて、楚の王である項羽が、漢の劉邦に包囲されてしまい、すごく困っているときに、詩をうたった一節なんだよ。
この詩はね、どんなに困難な状況にあっても、項羽がその強い力と意志で、山を抜くほど、世界を覆うほどの大きなことを成し遂げることができるっていう強い意志を表しているんだよね。だから、「力山を抜き気は世を蓋う」っていうことわざは、大きな困難に立ち向かう強い力と意志を表しているんだよ。
「力山を抜き気は世を蓋う」の使い方
健太くん。またごろごろしているの?
寝る子は育つっていうからね。
それは小学生までの話でしょう。今は、力山を抜き気は世を蓋うごとく、人生で一番気力体力共に充実している時なんだから、いろんなことにチャレンジした方が良いわよ。
今ごろごろして後悔するのは未来の自分であって、今の自分じゃないから良いんだ。
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「力山を抜き気は世を蓋う」の例文
- あの企業の勢いは、力山を抜き気は世を蓋うように凄まじく誰にも止められない。
- 力山を抜き気は世を蓋うあのチームにかなうチームはいないな。無双状態だ。
- 今の健太くんは、力山を抜き気は世を蓋うようだから、むかうところ敵なしだ。
- 力山を抜き気は世を蓋うようにエネルギーに満ち、何をやっても成功するような気がした。
- 経済が停滞し閉塞感ただようこの国にも、力山を抜き気は世を蓋うような時があったんだ。