「天地は万物の逆旅」の意味(出典・語源由来・故事)
【ことわざ】
天地は万物の逆旅
【読み方】
てんちはばんぶつのげきりょ
【意味】
天地は万物が仮に宿泊する宿屋のようなものだ。この世の全ては、うつろやすくはかないものだということ。
今あるものもいつかは変わっていく、消えていくんや。ありがたいことに感謝して、大事に生きなあかんってことやな。
【出典】
李白「春夜桃李園に宴するの序」
【語源由来】
垂木のような大きな筆の意から。
【故事】
中国西晋の中国、西晋 (セイシン)の王珣 (オウジュン)が、垂木のように大きな筆を与えられた夢を見た。目が覚めて人に「これは大いに筆をふるうことがあるきざしだ」と言った。はたして、急に武帝が亡くなり、徳をたたえた韻文の弔辞はすべて王珣が書くことになった。
「天地は万物の逆旅」の解説
「天地は万物の逆旅」という言葉は、この世の中のもの全て、例えば動物や植物、そして私たち人間も、永遠に存在するわけじゃなくて、一時的な存在なんだよっていう意味なんだ。
「逆旅」っていうのは、短い時間だけ泊まる宿屋のことを指すんだ。だから、この言葉を使って、この世界は私たちがちょっとだけ泊まる場所、みたいな意味になるんだよ。つまり、生まれてから死ぬまでの時間は、実はすごく短いってこと。
この言葉の出所は、詩人の李白が書いた「春夜桃李園に宴するの序」という文にあるんだよ。彼はこの言葉を使って、人生のはかなさ、つまり、人生がどれだけ短いかを伝えようとしていたんだ。だから、大切な時間を無駄にしないように、毎日を大切に生きることが大事っていうメッセージも込められているんだよね。
「天地は万物の逆旅」の使い方
「天地は万物の逆旅」の例文
- 天地は万物の逆旅というから、生きている間一瞬たりとも無駄にできない。
- 人の一生ははかなく短く、天地は万物の逆旅なので毎日懸命に生きたいものだ。
- 死ぬと転生するらしいが、前世の記憶はなくなるし、天地は万物の逆旅というから短い人生を全力で生き抜く。
- 人生100年時代というが、天地創造の時代から考えれば、人の命ははかなく天地は万物の逆旅だ。
- 天地は万物の逆旅だから、始皇帝を始め多くの人が永遠の命を欲した。
つまり、何もかもが変わっていくということを教えてくれる表現なんだ。