「椽大の筆」の意味(出典・語源由来・故事)
【ことわざ】
椽大の筆
【読み方】
てんだいのふで
【意味】
堂々とした立派な文章の美称。
文書で人を感動させるような力を持った人のことやな。
【出典】
「晋書」
【語源由来】
垂木のような大きな筆の意から。
【故事】
中国西晋の中国、西晋 (セイシン)の王珣 (オウジュン)が、垂木のように大きな筆を与えられた夢を見た。目が覚めて人に「これは大いに筆をふるうことがあるきざしだ」と言った。はたして、急に武帝が亡くなり、徳をたたえた韻文の弔辞はすべて王珣が書くことになった。
「椽大の筆」の解説
「椽大の筆」という言葉は、非常に素晴らしい文章や文才のことを称賛するときに使われる言葉だよ。
この言葉の背景には、昔の中国の時代に実際にあった話が基になっているんだ。王珣という人物が、夢の中でとても大きな筆、まるで屋根の梁(たるき)のような筆を手に入れたことから始まる話。彼はその夢を見た後、それが自分にとって大きな文章を書くことの前触れや予兆だと感じたんだ。
そして、予想通り、その後彼は重要な文書を書く機会を得たという話が「晋書」に記されているんだよ。
だから、「椽大の筆」は、素晴らしい文章や文才を持つ人、あるいはそのような文章自体を指して使われることが多いよ。簡単に言えば、とても上手な文章や文才のことを褒めている表現なんだね。
「椽大の筆」の使い方
「椽大の筆」の例文
- 応募者全員、椽大の筆で選考が難しい。
- 10年前の彼は椽大の筆で、作家として乗りに乗っていて神がかっていた。
- 椽大の筆といえる作品を書ける文豪が、めっきり少なくなった。
- 読書量が半端ない彼の作品は、やはり半端なく上手で椽大の筆だ。
- 後世に残るような、椽大の筆と呼べる作品を書くために切磋琢磨する。