「天、二物を与えず」の意味(語源由来)
【ことわざ】
天、二物を与えず
「天は二物を与えず」ともいう。
【読み方】
てん、にぶつをあたえず
【意味】
人には長所と短所があり、完璧な人間など存在しないということ。
「天、二物を与えず」とは、一人の人にすべての才能や恵みを持たせることは稀であるという意味だよ。
誰もが完璧じゃないんやね。得意なことがあれば、それとは反対のことでちょっと苦手なこともある。それが人間らしさやな。
うちらもそうやし、互いに助け合いながら生きていくのが一番やね!
天は一人の人間に、他よりすぐれたところをいくつも与えない意から。
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「天、二物を与えず」の解説
カンタン!解説
「天、二物を与えず」という言葉は、一人の人にあまりにもたくさんの才能や長所を持たせない、という意味を持っているんだ。
この言葉の背景には、誰もが完璧ではなく、強みもあれば弱みもあるという考えが込められているよ。たとえば、ある人が歌が上手かったとしても、他のことで困難を感じるかもしれない。逆に、何か特定のことが得意でない人でも、他の異なる長所を持っているかもしれないんだ。
この言葉は、人間の完璧ではない性質を受け入れ、互いの長所と短所を理解し合うことの大切さを教えているんだよ。
「天、二物を与えず」の使い方
あのミスターパーフェクトにも欠点があったよ。
天、二物を与えずっていうわよね。
それでも限りなく完璧に近いけどね。
シュークリームの中身の量が一つ一つ違うように、長所も多い人と少ない人がいてもおかしくないわよね。
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「天、二物を与えず」の例文
- 自分に厳しく人に甘いのは悪いことではないが、天、二物を与えずというから自分に完璧を強いる必要はない。
- 彼は顔が良いのだがスタイルが悪い。まさに天、二物を与えずだな。
- ともこちゃんは性格に難ありだが、他は問題ないんだよ。天、二物を与えずというが、完璧な人間はいないね。
- 天、二物を与えずというので、採用にあたって能力の完璧さは求めない。
- 父さんも母さんも、自分のことは棚に上げて僕の欠点を指摘するけど、天、二物を与えずだ。欠点だらけのありのままの僕を愛してほしい。
「天、二物を与えず」の文学作品などの用例
天草騒動の張本人天草四郎時貞は幼名を小四郎と云いました。九州天草大矢野郷越野浦の郷士であり曽ては小西行長の右筆まで為た増田甚兵衛の第三子でありましたが何より人を驚かせたのは其珠のような容貌で、倫を絶した美貌のため男色流行の寛永年間として諸人に渇仰されたことは沙汰の限りでありました。併し天は二物を与えず、四郎は利口ではありませんでした。(国枝史郎の天草四郎の妖術より)